砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

コントレイル、未だに謎

ダービーはコントレイル強し!という内容。

Twitterでは「競馬界の安倍晋三(敬称略)」とネタにしていましたが、「ディープインパクト×Unbridled's Song×Tiznow×Storm Cat×Fappiano」という累代に加えて牝系はLa Troienne。

王者の牝系に王者の血統が重ねられ続けたわけですから、それがすべて綺麗に噛み合えば王者が産まれて然るべき。そう上手くいくほど競馬は簡単ではないでしょうけれど、アベレージは高まります。

 

王者の血統とは言いましたが、化け物価格で有名なStorm Catにしても、その価格で種付けしているわけではありません。時期を考えますと、おおよそ適正価格での種付けであったと思われます。

そのことから生産者の種牡馬観が素晴らしいものであったことが伺えますし、それを受け継いだノースヒルズも日本の最高種牡馬をあてがいました。ディープは適正価格でないんでしょうけれど・・・。

 

一応の結論を出しますと・・・ああいう抜け出し方をして、ああいう走り方をするのはPivotal的であると捉えまして、コントレイルってBurghclere(≒Bustino)的な馬なのだと考えます。HyperionとしてのBurghclereではなく、Wild RiskとしてのBurghclereではないかと。

更にTom Foolっぽさもありまして、総じて、なんといいますか、レイデオロとかと似たような方向性でウインドインハーヘアを表現した馬なのかなーと。だからディープ産駒というよりもウインドインハーヘアの一家という方がしっくり来る馬ですな。

 

となるとロードクロサイトってのは配合の字面からは受け取りづらいくらいにLe Fabuleux≒Wordenを伝える繁殖なのでしょう。その上で、Incantation(≒Sir Ivor)がいい感じのアレになって、ウインドインハーヘアっぽい何かを伝える繁殖に出来上がった的な感じなのでしょう。

ぶっちゃけ血統だけ見ると謎しかありませんが、三冠馬級の馬は血統表からちょいと外れたところで「お前の急所ってそこなの?」みたいな表現を持ってくるもんですし、当時のディープやオルフェも「お前そんなマッスルでPOG期間戦えんのかよ」みたいな馬体をしています。

 

血統表を掘るのに楽しさを感じさせない馬ですけれども、血統の不思議を感じさせてくれる面白い馬です。

 

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