砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

種牡馬レイデオロの振り返り

もうそろそろPOGも来季の指名に関して考える頃合い。まぁ、レイデオロはもう指名しないかなぁ・・・と。

私はドレフォンもロードカナロアも避けていて、このカテゴリですよね。種牡馬として悪いとかではなくて、POGと相性が悪いとかでもなくて、そうですね、私との相性が悪い。

彼らにおける好配合というのは、あくまでも個人的な感覚ですが、やっぱり晩成になりやすいんですね。未だにアーモンドアイの配合を心底しびれるほど良いとは思っていませんからね。私はダノンスマッシュの配合が一番好きです。

レイデオロもダービールールの中でいい感じに走る産駒が出てくると思うのですが、やっぱりイモータルバードとダノンウィルヘルムが今年の3歳世代では一番いい配合じゃないかって思います。2頭ともまだ勝ち上がれてませんけれど。

そういう意味でレイデオロ産駒の指名には後悔がなく、なんだったら清々しいくらいです。

 

レイデオロに関しては晩成というのもありますが、最速でもサトノダイヤモンド的な大成の仕方をするんじゃないかと思うんですよね。

ダノンウィルヘルムを見る感じ、意外とBuckpasserの美点を遺伝させられるんですよ。Buckpasserで語れる中長距離馬を出せる感じはしていますから、ゼンノロブロイとかサトノダイヤモンドとか、ああいう感じの産駒を出せるんじゃないかと。

その点ではウインドインハーヘア4×3は微妙かもしれず・・・。いい塩梅に稼ぐような、使いべりのしないタイプには出せると思うんですよ。でもディープの肌馬をそういう意図に付き合わせるのは微妙。

そもそもPOGの取り組みの中で「レイデオロ×ディープよりレイデオロ×ブラックタイドだね」と思ったからイモータルバードを指名したわけですよ。でも、レイデオロ×ディープ×フレンチデピュティ(or クロフネ)とかだと、そっち選ぶかもしれません。

長期的には使い勝手の良い血統ですから、レイデオロが種牡馬として干されることはないと思います。ただ、S級の扱いはまずないでしょうし、A級の域に留まれるかもあやしい。しかし「ウインドインハーヘアの一族出身のダービー馬」という肩書はB級を確保するのに十二分ですね。

 

実際問題として・・・「非ウインドインハーヘア」という考え方が登場することは確定しているわけですよ。キタサンブラックの成功とイクイノックスの登場がそれを決定づけているのです。

種牡馬レイデオロもそれを手伝っている以上は、この血が何かしらの経由によって名馬の輩出を手伝うことは想像に難くありません。「4分の3ウインドインハーヘア・4分の1異系」で世界へ打って出る時代を思えば、少なくともレイデオロはダービー馬なのですから、冷遇はそうそうされないでしょう。

なので血統マニアは至って冷静に「レイデオロはPOGだと、いいかな」と思えるのです。

 

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