札幌2歳Sは5着で終わりました。これは大変難しい結果です。
9月上旬にツルマルワンピースの仔が重賞を走っているというのが意味分からん奴ですし、馬場の悪い内を通り、4角ではやや詰まる形。これで意外と伸びた5着です。
「これは本当にものが違う馬なのかもしれない」
とも思いますし、
「相手関係を思うとまだ評価は難しいかな」
とも思います。
騎乗については、ちょっと札幌記念のブラストワンピースを引きずりすぎな気もします。しかしそういうプランが出来るくらいには似ているのかもしれませんし、あの枠なら前に出すしかありません。データの少ない9月の2歳馬で札幌1800mというのはゲートにおける相手関係も読みづらそうです。
ポジションをいくらか変えてもあの密集した外側の馬群を避けるのは難しそうですし、パトロールで確認すると向正面が絶望的な状況。空いた内の空間でスムーズなコーナーリングを試みるのは最適解と思えますし、4角をきれいに捌けていれば4着があったかもしれません。
いずれにしても馬場・枠・人気からして勝ち目は薄かったし、ツルマルワンピースの仔がここで重賞を勝つというのは考えづらいものです。兄や姉を前例とすれば秋から上昇すると見込めますし、今はこんなものでしょう。
弱点は兄貴とほとんど同じと見て良いかと。スムーズに仕掛けられなければ二束三文で、仕掛けの妙で結果が大きく変わります。
今回は馬場の不利に泣かされた格好ですので、力関係が決まったレースとはなりませんでした。しかし最内枠から追い込んだダイヤモンドハンズなどはレース展開に恵まれていません。内馬場を走らされ続けたブラストウェーブより大きな不利ではないと考えられますが、空いた内馬場を使ってスムーズにコーナーリング出来た利を軽視することも出来ません。
その差が0.4秒でありますから、対ダイヤモンドハンズにおいては対等な勝負でもブラストウェーブの目はなかったでしょう。上手くいかなかったのは悪い内馬場を走らされたことと、4角を綺麗に捌けなかったことのみ。3角からのコーナーリング自体はスムーズでありましたし、仕掛けるタイミングも良かったかと思います。
フラットな条件の馬場で争うとなると、コーナーリングのスムーズさや仕掛けのタイミングといった要素が失われる可能性が高い。いずれにしてもデメリットを抱えますから、今回の条件はある程度までは、ブラストウェーブにとって「フラット」であったかもしれません。
札幌2歳Sの結果は不利有利のあったノーカウントなものであった、とは言いづらいかもしれません。適度に成長を促しつつも、賞金の加算も考えなくてはなりませんね。
今年のダービーほどボーダーの高い年も珍しいのですが、来年がそうでないとも限りません。いや、ホント、2歳重賞勝ち馬が足切りされるのは本当に珍しかったのですよね。
[fin]