砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

秋華賞 part3

去年の秋華賞って名レースだったんだなぁ。


押して押して押しての逃げ先行がヴィルシーナ

そこから一気にスローに落とし込んで800m。チェリメデューサが動いてハナを奪う。

一転して大逃げを打たれる立場になり、ペースも一気に上がる。11秒ラップを連続する。

そのペースを維持したまま直線へ行って、そこからのスパート。

逃げるチェリーメデューサを捉えられるか、逃してしまうか、しかし本命2頭が一気に差し切ってゴールイン。全くの同着、と見える決着。

前半と後半がスロー、ファストとペースが大きく変わるレース。

(スローの反対をハイと言うべきなのか?スローの反対はファストじゃないのだろうか)

展開の向き不向き、というのであれば「ロングスパート」。長いスパートを上手く息継ぎしながら走られるかどうか、ということだ。

中団の馬はチェリーメデューサを交わしきれていない。

交わしたのは本命2頭と追い込み組。先行勢なんかはまるで沈んでしまっている。

1番手、2番手と先行していたヴィルシーナが2着なのだから・・・やはりモノが違うのか?

ジェンティルドンナも中団から差しているし。

うーん。これが「地脚」の違いってやつか。

11年は徹底したハイペース。

しかし前の馬が残っている・・・。どういうこった。

1頭とかならわかるけど3頭ぜんぶ前残りだよ。追い込み勢は4着以下。

昨年のヴィルシやジェンティのような「地脚強者」がやはり存在するのか・・・?

7番人気キョウワジャンヌ以外は2番人気アヴェンチュラ、1番人気ホエールキャプチャの人気馬だし。

ただ、ハイペースと行っても11秒台後半から12秒フラットまでだ。

古馬相手に堂々と競馬できる馬なら対応できるペースかもしれない。

10年は前半こそ速いが後半はよどみない平均ペースだ。人気に逆らわないレース。

内枠の先行馬は好走してる。アプリコットフィズとか。

でもやはり外枠の追い込み馬が強いね。外枠×追い込み 内枠×先行 が良い。

内枠で追い込んだ奴らは馬群で動けなくなってるし、外枠の先行勢は脚がなくなってる。

中団もやはり外が有利かな。平均ペースだと中枠が厳しいかも。

この年が一番参考にしやすいかな?(アパパネという3冠馬がいるけど)

09年はまるで波乱なし。

4着のクーデグレイスが唯一の穴馬だったが届かなかった。

この馬は京都の小回りへ適性があったようなのに・・・。

ほう。福島と京都内回りは類似しているのか。あとで戦績チェックしてみよう。

08年が大波乱の年か。

なんたって1000万馬券。一千万だ。うひょ。

フラワーカップを制していざクラシック、と行ったが桜花賞オークスローズSと惨敗続き。

最後の最後、秋華賞で花を咲かしたのがブラックエンブレム。今年だとコレクターズアイテムみたいな馬。

2着のムードインディゴローズSで穴を開けた馬だ。続いて本番でも穴を開けたことになる。

3着のプロヴィナージュが面白い。ダート馬だもん。

秋華賞を機に芝での起用が増えて、混走重賞でも連対するようないい牝馬になった。

前走がシリウスSだもんな。ダート重賞だぜ。それが中1週で秋華賞を3着。面白すぎる。

と思ったらユキチャン(馬名)もシリウスSから秋華賞かよ。

なに、この年の秋華賞って「シリウスS組」があったわけ?すごいなおい。

いやぁ・・・プロヴィナージュは買えないよ。なにがどうなって買えちゃうんだよ。

んんんんうぬ

このレースの福永は神がかってる。「モーゼの騎乗」と言える。

中団最内からスルスルスルと斜めに外へ斬りこんで行って直線に向いたらスパッと前が空いた。

最内を回り、直線も最小限のロスに抑えている。何だこいつ。最高の騎乗してるんじゃないか。

スプリンターズステークスマジンプロスパーを4着まで持ってきたし・・・秋は期待できんじゃねぇの!?

・・・サクラプレジールか。また判断の迷う馬を騎乗してきやがる。しかもテン乗り

ブラックエンブレムも岩田だしなぁ。

こっちは最内でやや先行気味。小回りで手薄の最内を差してきてる。

プロヴィナージュが伸びたから道が開いたけど、伸びなかったら塞がってただろ・・・。

強引なばかりでなく、思い切りもいいんだな。よく16番人気の突発逃げ馬を信じられたもんだ。

いや、やはりここは福永。

最内枠から中団に行って追い込んでくるんだもの。ムードインディゴ以外は全部先行馬だしね。

3番人気のエフティマイアはなんで伸びなかったんだ?

距離的なロスも全くないのに最後の最後に伸びきれていない。

桜花賞2着、オークス2着の実力馬だし距離も多分問題ないはずなのに。

うーん。桜花賞オークス、2走続けてのフロックだったのかなぁ。

なんだかエバーブロッサムみたいで嫌だわぁ

最後の伸びきりは輸送で消えたか?

07年。

ダイワスカーレット逃げ切りの年。ウオッカが届かない年。

強い馬が逃げたらやりようがないってことだな。

この年は完璧にダイワスカーレットのペース。

初め速く、道中しっかり溜めて、スパートはきっちり。うん、強い馬は押しきれる。

さて、こんなもんか。

で、今年はどうなるのか、って話。

「この馬がやばい!」ってのはまるでないからなぁ。デニムアンドルビーくらい?

残りの17頭は総穴馬状態。何が飛んできてもおかしくない。

だからこそペース判断が大事になる。ペース判断をかっちり決めて取捨選択をやっていかねば。

で、ペースね・・・。

やっぱりね。しっかり判断して・・・

・・・

わからない。

内枠にティアーモもいるんだよね。鞍上が京都内回り巧者の川田。

しかも武豊が競馬を教えている、というのがまた良い。小さい頃に武豊が主戦だった馬は巧い競馬をするイメージ。

こういうことってさ。あれなんだよ。

「この条件ならこの馬が走りそう」ってやるとキリがないんだ。

そうじゃなくて「この馬はこの条件で走る」ってやらなきゃいけない。

そして基礎能力をきっちり把握する。

例えばデニムアンドルビーなんかは京都内回りへの適性は低いように思える。

だから消したくもなる。が、能力では圧倒的に上位であることを忘れてはいけない。

例年適性の強い馬が台頭するのは確かだが、かの馬たちはほとんどが隠れた実力馬であった。

「京都内回り+馬場」までが条件なのではなく、「三歳牝馬のG1」までが条件であり、更により大きなウェイトを占めているはずなのだ。

このことを念頭に置いて予想をしたいと思う。

・・・ペース判断のことを苦し紛れに書いたらそこそこ埋まったなぁ。

[fin]