砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

確かにあったベストの選択 秋華賞回顧

浜中俊+京都+牝馬は・・・

確かに秋華賞横綱相撲の人気馬を巧妙な競馬で退ける・・・という歴史がありました。

ヌーヴォレコルトの2枠4番黒帽子、というのは過去の岩田街道を彷彿とさせながらも

確かに横綱相撲を強いる様な確たる意志を持ったものだったのです。

予想の段階から先行前付け組が多いことは分かっていて、

そういったことになるとヌーヴォレ岩田の好位競馬ってのはとてもとても出来るもんじゃない。

だからヌー岩田は速い展開になる前は放置。

ペース判断を思えば非常に良好なポジションを得られました。

そこからロンスパ的なまくり差し。つまり横綱相撲。つまり強い競馬・・・。

4角のまくりの強行っぷりには「これが岩田だ!」という危うげなイメージが浮かびましたよね。

4角での多少のロスはありまして、そこを除けば予想の範疇でありました。

「やっぱりヌーヴォレコルト強いわ」と直線の途中まで惚れ惚れ。「ベターが来たか」

予想では「ヌーヴォの単勝がベター」と考えていました。

でもその上を行く馬がいるはずなんだよなぁ・・・なんて漠然とした不安がフヨフヨと。

このヌーヴォレコルトの競馬は秋華賞の勝ちパターンではあるんだけれども

あの位置から届かせてきたのはジェンティルドンナとかアパパネとかメイショウマンボとかで。

その世代を圧倒した馬だけが突破してきた「最優秀3歳牝馬」の壁ってのが実際にあったのです。

桜花賞3着。オークス1着。ローズS1着。

壁を突破する素質は十分あったのだけどもねぇ・・・。

最終的にはどれだけ切れるかって勝負になっちゃいました。

スロー映像が流れるたびにその姿にため息を覚えた人は多いでしょう。

競馬界のヤワラちゃんと俺は呼びます。ショウナンパンドラ

リプレイ映像の中で最内を軽やかに差し交わしていく姿はまさにウリウリ。

「京都牝馬のウリウリ!?あるいは桜花賞マルセリーナ!?」

どっちだっていい。かっちょいいぜ!

縦長の展開になったもんだから柔らかに加速できたわけですよねぇ。

前に追いついてからそのまんま突っ込んで交わしてって先頭に。柔らかさのままに突き抜けてしまった・・・。

終いが11秒台に収まっているのがヌーヴォレコルトの運の尽きとも言えましょうか。

前がもうちっと速く行って早く潰れていればヌーヴォレコルトが持続的な脚を以って勝っていたでしょう。

ローズステークスを先行して押し切るってのはそういうことでありまして、

この系譜としてはまさにホエールキャプチャなんかがあります。

それにしても紫苑ステークス組が勝ったのは少なくとも十年間はいなかった、と。

中山2000mじゃ共通点もクソもないわな。今年は新潟だったのが良かったかな?

少なくともショウナンパンドラは登坂が苦手らしいから中山じゃ走らなかったはずなんだよね。

あのやわらかーく飛んで行く姿は面白かったよねぇ。

今年は牝馬が豊作であるからエリ女は盛り上がるよねぇ。秋天なんかより面白いかもなっ!

でもヴィルシさんは混合G1でお願いします。京都じゃ雨が降らないと無理だって・・・。

ところで府中牝馬ディアデラマドレだとか。

33秒2の末脚ワンツーになってしまってはホエキャプさんにはやりようがないから度外視。

スロー東京の末脚勝負は内回り勝ちを狙うのがセオリーでありますから

阪神1400mをぶっこ抜いたスマレイや阪神2000mをぶっ差したディアマドが来るのは普通のことですな。

残念なのはウリウリで、このペースでロスなく内を突いたのだからもっと弾けていいはず。

ヴィクトリアマイルでは枠に泣いただけにここでの盛り返しに期待していたのだがイマイチだった。

前過ぎたのかもしれないが千八でこのペースを弾けられないならば2200mでの伏兵扱いは厳しくて、

結局は雨渋りだとか実質的なマイル競馬になるだとか、そういった恩恵+最内枠が必要になってくる。

そこらへんはワンツーの二頭も同じであって、

ディアマドのマーメイドもドスロー2000mであるから本番が持続戦の様相を見せるならば秋華賞組を尊重したい。

3Fの直線決着となるなら府中組は優位だが早い段階から動き始める本格的なG1京都競馬ならば・・・。

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