砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイラーズカップ 先行集団は

トウカイトリック翁がお亡くなりになりました。

数少ないエルコンドルパサー産駒として、一頭の良馬として、ネタ馬として、残念に思います。


翁で「おう」と読んでください。「トウカイトリックおう」です。

爺(ジジイ)ではありません。「おきな」とも読みます。

敬称ですね。砕いた言い換えをすると「偉大なるトウカイトリックの爺さん」って感じです。

信天翁で「あほうどり」。あほうどりと言いますと「アルバトロス」です。

豆知識過ぎる。

さて。しみったれた話はさておきマイラーズカップのほうを。

過去のデータを読むに・・・あれですね。3年前まで阪神開催だったのですね。

ここ2年が京都開催ということですので傾向としてはだいぶ分かりづらいと思います。

さすがに31秒台は出ないでしょうが32秒台の決着はあるだろう。

京都の馬場で32秒台。本職のマイラーでないと厳しいペースかもしれない。

すると距離短縮組は怪しいのかな、と石橋先生の対談記事を見て思いました。

さらにアクションスターを穴馬候補として挙げられまして

理由が「2000mの引き締まった流れがあうのだから」と。(カッコ内は要約)

確かに。

トーセンラーもゆるい流れから3Fスパート、というペースでは意外と弱いことが判明しています。

そういうペースだと好走に留まるわけですね。

ところが春天のロングスパートや異常な流れになった昨年の京都記念など、メリハリのきいた展開ではがっつり走る。

そういう馬がマイルでもいい具合に走るんじゃないか、といわれりゃ納得できますよね。

確かにジャスタウェイもマイルで通用する馬だしカンパニーもそういう馬だったでしょう。

2000mと1600mには関連性がある、と言われりゃ納得しちゃうかも。

クラレントなんてのはどう考えるべきでしょうかね。

ダンスインザダーク産駒は癖があるので例に持ち出すのは適当ではないかも。

そういった中で確かな存在感を示すスプリンター・・・てのも不思議な存在です。

今回は生粋のスプリンターってのはいませんがね。

さて、今回は逃げ馬不在。そして先行馬も不在気味。

みんな溜める馬だからね。

するとスローからのロングスパート合戦ですよ。

となると要素的には「決め手勝負」「好位勝負」という感じでしょうか。

いかに前で受けて、いかに突き抜けるか、というディープらしい展開だと。

そういう競馬をさせりゃアクションスターは悪くないと思うんだけど・・・

さすがにディープの精鋭がそろっているだけに旗色は良くない。

アクションスターはまさに2000m巧者でして

「精一杯追走してから34秒台の脚をまだ残す」というタイプ。

オルフェーブルがその典型と言えるでしょう。有馬記念のようなタフな展開でも脚をふんだんに残せる馬。

大してディープというのは追走に力を入れたらすぐに体力切れになってしまう。

その反面、スローから弾けるような競馬をさせると異常に強い。京都はそういう傾向がある。

オルフェがジャパンカップで敗れたのはそこです。

スローから弾ける馬じゃないんです。せめて渋った馬場ですよね。

最高速はしょっぱいけど加速と脚の維持は異常なレベルなんでしょう。

そういうことですので前で弾ける馬がいい、と。

そして騎手はさっぱりした人を選びたいですね。上手にやろうとする下手糞は駄目です。

スロー展開って塞がるときはガチで塞がるから!

中日新聞杯なんて分かりやすいでしょ。アクションスターが塞いだやつっ!

末脚の上限値が高い馬を選びたいですね。

さて。距離短縮組は意外と大丈夫かも!と話は振り出しに。

問題は一つ。「上がり3Fはどこまで速くなるか」ということ。

距離短縮で末脚を維持した馬、というとショウナンマイティですね。

こいつは気性の荒い馬で、中距離路線ではなかなか折り合いが難しくなっていた。

そこで距離短縮してみたらあら不思議、というのが安田記念でした。

目から鱗ですよね。「お前ってこんな速いペースで走りたかったの!?」みたいな。

そしてそのペースから32秒8をひねり出すのが非凡すぎるところよ。

まさか31秒台のマイル戦で中距離馬が、と。

それを思うとアクションスターがねぇ・・・。うん。

今回は10秒ラップはないのだろうけど11秒をラップし続ける感じになるだろう。

そういった中距離馬的には厳しいペースから33秒台をたたき出せるのか?って。

勝ち目は唯一つ。きっちり前で競馬することですよねぇ。

この馬の脚でディープと同じとこからじゃ・・・まず届かない。

そもそもディープ産駒相手にね。京都で。そんなことする騎手はいないでしょう。

極論を言えば「4角の時点でディープ産駒より後ろだったら掲示板にゃ届かない」。

そりゃディープがすべてじゃないけど上を行く瞬発力の持ち主はいないもの。今回は。

だから非ディープはとことん前で競馬してとことん脚を使い切らなきゃいけない。

そこから、直線を向いてからが勝負よ。そこから34秒をひねり出さなきゃいかん。

4番手から34秒をたたき出せば勝ち負けですよ。

個人的に・・・そういうことが出来そうだと思うのがエールブリーズ。

京都じゃフジキセキは厳しいな、と思いつつもイスラボニータのスロー瞬発が目に焼きついてしまって。

幸い、こいつは速い馬場でも良い脚つかってくれるし期待したい。

鞍上は酒井学か。川田はエキストラエンドだもんなぁ。

酒井も決して悪い騎手じゃないし、近頃の有望株とも言える。

ハクサンムーンにしてもフーラブライドにしても良い騎乗をするし俺は好きよ。

中山牝馬はすごいことをやったなぁ、と思うよ。

チャンピオンジョッキーかい、みたいな仕掛けどころだもの。

その後の脚色も全く同じ感じで「あぁ、これはエクセレント連発してきたパターンだな」って。

4角からスパートかけてずっとそのまんま。メジロマックイーンってすごい血だよね。

というわけでエールブリーズが二重丸。

さすがにディープ相手じゃ厳しいかもだが枠次第では。

カオスモスはどうなんでしょうかね。

時計の足りない馬だと思いますが33秒台は使える様子。

血統的にも渋馬場のにおいがするのであんまりプッシュは出来ない、と。

ディープ勢はどうだろう。悪く見てみようか。

エキストラエンドはゆるい流れでしかマイルは走っていない。

本質は1800mだと思う。今回も緩いのだからペース、展開にゃ問題はなさそう。

怖いのは位置取り。後ろから届くパターンでもなし、内枠が怖い。

オースミナインは母父にノーザンテースト、といまどき珍しい馬。タマモベストプレイとかくらい?

母の母がニフティアンドニートです。ニフティニースの母親。

ニフティニースが非凡なスプリンターですからこの母親も距離は短い様子。

望田先生の理論的に走るディープが出そうな配合です。

ポジションも融通が利きそうなので面白そうな馬。もちろん内枠が怖い。

ワールドエースは俺の中じゃ「パワータイプ早熟ディープ」でありますから今回は消し。

ここまで道悪をこなすディープですからちょいとパワーに向きすぎじゃないかな、と。

速めの京都をきっちり走るようならばやはり非凡。しかし非凡なら中山2000mでゴールドシップに勝ってなきゃいかんよ。

2000mでゴルシに負けたのはとっても原点材料だ。

フィエロはどうでしょう。オープン勝ち、それも強い内容なのでなかなか判断が難しい。

良馬場の京都で1600万下を抜けているし、速い馬場も悪くなさそう。

前から目をつけていた馬なのでなかなか心から消し去ることは・・・。

マイル本職のディープとか消し要素がない。

3着はあるけど好位スキーの後藤が差し損ねたレースだしね。

今回はがっつり前で受けてしっかり脚を使ってほしい。

・・・ほしい、か。

やっぱ確実な話がないからふわふわしちゃうよ。

煮詰めないと。

[fin]