砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ナナカマド オールカマー予想

庭に植えられているナナカマドが真っ赤な実をつける季節です。


数年ごとに実をつけて、それを鳥達がすごい勢いで食い尽くしていきます。

人も食うことは出来るようですが我が家の生活排水が流れる川から水分を吸収しているので食う気はしません。

さて、オールカマー

メンツはまぁまぁ揃った方。でもG2と考えればイマイチかな?

それでも上位陣はかなりのレベルでまとまっているし、ここは下手な大穴はなさそうな気配。

しかしローカルの鬼アスカクリチャンや新潟2200mではハズレなしのトラストワン

覚醒のハーツクライ産駒アドマイヤギャラン、芝ダート兼用のムスカテールなど・・・

この特殊な馬場では侮れない奴らが多いのも確かであって

そう考えこんでしまえば「一周回ってナカヤマナイトかも・・・?」とか血迷ってしまう。

また今回はクランモンタナサトノノブレスが再戦することになります。

ノブレスは信濃川特別で破れはしたものの神戸新聞杯菊花賞と進んで賞金を加算。

日経新春杯小倉記念を買って重賞2勝。

信濃川でモンタナは勝ったものの今年の夏までは凡走続きで、夏の終わりにようやく重賞へ。

新潟記念では穴人気したが見事に結果を残した2着。勝ち馬なみに強い内容での連対であった。

脚質的にはそこそこ似たものがありますが・・・根っこが違うんでしょうね。

二頭ともズバッと切れるディープじゃなくて、どうもジリジリとしたタイプに出ている。

ディープ×トニービンは同じだから違いは4分の1の血量になる。

ノブレスの4分の1はクライングフォーモア。モンタナがスキーパラダイス

クライングフォーモアは祖母にアンティックヴァリュー

アンティックヴァリューはベガの母として知られていて、ベガも母として優秀。

ベガからヒストリックスターが出て、そこからハープスターが出た、というのが今年最大の衝撃。

このクライングフォーモアの父がAlways Run Lucky。

モチジュン先生が言うことにはこいつの血が表に出たのがノブレスじゃないか、と。

そもそもアンティックヴァリュー牝系のオールドスタッフ分岐はイマイチジリジリしすぎるのだ、と。

そういう話を見た俺が「つまりこいつは変な馬なんだな」と解釈して

「外道系だ。こいつは外道ディープだ!」と騒いだわけであります。

ARLはボールドルーラー的な機動力が確かに受け継がれていて、小脚がきくのです。

しかしその母方に入るAlibhaiのクロスもまた強くて粘り強さが出ている、と。

小脚が効いて粘り強い。

それが完璧に顕現したのが雨の小倉記念であって、粘り強く小回りを差し切ったわけですな。

更にモチジュン先生は「この馬で京都外回り2400mを勝ち切ったルメールが変態なのだ」と言っていました。

俺は菊花賞予想からサトノノブレスが大好きで「エピじゃなくてノブレスだ!」と。

次走の日経新春杯は「切れる脚がないなら逃げればいいじゃない」と1着だけは当てて、

阪神大賞典はやらず、春天は消し。小倉記念では「ナルトを差しきれる脚はない」と3着予想。

ところが大外一気でグイグイ伸びて俺驚く。

馬場の悪い内回りを差すなら好走は間違いがない。

でも小倉記念は外が伸びすぎた面もあるわけで、過信は出来ないよねぇ。

対するクランモンタナスキーパラダイス。これは外国産馬ですな。

スキーパラダイス武豊騎乗でムーランドロンシャンを勝った名馬。

日本で繁殖にまわってエアトゥーレを出す。これがスプリントやマイルで好走。阪神牝馬勝ち。

これもまた名繁殖で初年度からセントウルS勝ちなどのアルティマトゥーレフジキセキ種で出し、

次年のキャプテントゥーレアグネスタキオン種。皐月賞押し切りのG1馬だ。

そしてクランモンタナを出したわけであるから元から期待されている名血ということになる。

あと話を見てから気づいたのだが・・・

サンデー系×トニービン×リファールがクランモンタナ

サンデー×トニービン×リファールがハーツクライ

「ホントだ!ハーツクライとほぼ同配合だ!」

そういったこともあってモチジュン先生は「ハーツクライキャプテントゥーレを足して割った感じ」と。

クランモンタナハーツクライと4分の3が同血。半兄のキャプテントゥーレとも4分の3が同血である、というお話。

ハーツクライ有馬記念の黄金ルートであるまくり差しで迫ったディープを先行策で完封した名馬で、

キャプテントゥーレは伝統的に差し競馬となるはずの皐月賞を押し切った馬である。

(いや、その前年のヴィクトリーも押し切ってるけどさ。07年08年の中山は前残り傾向なんだよねぇ

 有馬記念マツリダゴッホダイワスカーレットが内馬場を突っ切って勝ってるし)

だから前崩れた新潟記念をただ一頭2着まで残したのは偶然ではないことは確かだ。

血統的に見れば新潟外回りより新潟内回りを好位で受ける形がハマりやすいかもしれない。


極端な内枠だとイマイチ買いづらい。

ノブレスなんかが外からまくりながら差しに回ったり、

モンタナが好位からサッと外に出して競馬が出来そうならば買いたい。

[fin]