砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

競馬予想とは難しい 宝塚記念回顧2

なぜスロー展望で前受けラブリーデイが残ることを想定しながらもゴールドシップを消せないのか


「逃げ残りや押し切りが多いのだから内から乾いているのだろう。雨上がり特有の内伸び馬場だ。これは最内の池添ショウナンパンドラ行けるぞ!」

そんなことを考えておきながら外枠ゴールドシップを買ってしまう。何故・・・。

買った馬券はゴールドシップショウナンパンドララブリーデイゴールドシップなんて古馬になってからは33秒台で上がったりしていないのだからスローペースに強い適性があるデニムアンドルビーを絡めた方が理にかなっているのではないか・・・。

デニムアンドルビーの強さはスローのロンスパ戦を差しに行くことが出来る事で、前のスロー巧者が悠々と抜け出していくところを後ろから一気にぶっ差してくるその持続脚、しかも900mほどのスパートをかけて置きながらも33秒台で上がってしまうほどの切れも兼備している。一瞬の差し脚で33秒や32秒を走る馬は条件戦に腐るほどいるが、ロングスパートでそれをなし得る馬はジャスタウェイスピルバーグキズナくらいしか近い世代にはいない。非常に優れた中距離馬と言えよう。

しかしデニムアンドルビー牝馬であるから流石に負ける。何が駄目かと言えばペースよな。速いペースになると牡馬のスタミナに屈してしまうのだ。そりゃ並大抵の相手には負けやしないがG1級の素質馬・・・そして今回の様に展開がピタリとハマられたりするとラブリーデイも差しきれない。宝塚記念適性を言えばデニムの方が上手だろうが、展開利を全部もぎ取っていったから。京都記念キズナを破った時の展開・・・それを阪神内回りでやったらどうしようもない。ネオブラックダイヤが唯一勝てるパターンをラブリーデイが再現してしまったわけだ。

うん。やっぱりその・・・その馬が唯一勝てるパターンってのを一頭一頭考えてやればどこかでカチリとハマると思うんだよな。雨の宝塚記念、そう考えた瞬間ゴールドシップは何にも負けないと思ってしまったのが敗因か。

正直、デニムアンドルビーが勝ち切れる画というのは浮かびづらい。それが買い切れない理由であるしね。例えばイスラボニータがスローのジャパンカップで前受けしたら捕まえられるかもしれないが、スピルバーグを相手に差し脚勝負をしても勝てないよ。どこかでその道のスペシャリストに負けてしまう。それはどんなレースにおいても。G1で勝ち負けに絡めるとすればジャパンカップ宝塚記念しかないわけだよね。秋天はカレブラがいる限りはスロー展開だろうけども、それを糧に伸びる馬は山ほどいるから・・・。2000mのスローってスタミナを要求しないし、スロー適性もそこまで必要としない。デニムの武器は末脚の持続力しかないわけで、それは流石に無謀。

競馬予想とは面白いもんだが・・・本当にピタリと3連単は当たらんものだな。

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