砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

人気馬の悪夢 クイーンS予想

あんまり愉快じゃないな。


外の馬に言わせてみれば「人気どころが集まってやがらぁよ。」

内の人気に言わせてみれば「いかんともしがたい。」

外はもうやることは決まっていて、どんな抵抗を受けようとも内の馬は後ろに押し込めるだけ。札幌千八の抵抗なんてしれたもので、前35秒台突入はするだろうがそんなのポジション取りの妙味に比べりゃ大したことナッシング。特に横山親子はやることが似通っているだけに面倒な揃い方。奴らは人気馬を押し込めることに一家言持つのだよ。

ブランネージュ藤岡康太だけが笑わせてくれるよねぇ。この枠は逃げるしかないのだけれど最後の最後で引く構えの藤岡なら2番手確保は難しいぜ。好位まで下げられる可能性すらある。ノットフォーマルに付いていけばいいフレイムコード福永はドンピシャの枠だし。だから345の争いはゲート前から決まっているのよ。藤岡や福永が競りかけるはずがない。黛ノットフォーマルは目一杯出すだけでよいのだ。3F目までもつれることはない。スローだろう。

ところが横山親子に松田、吉田隼人が外に控えているからそれで終わらない。札幌の初週で人気馬の尻を眺めることがどういう意味を持つのかを知っている彼らは力尽きるほどに出してくるだろう。黛ノットフォーマルにとっちゃとばっちりもいいところだが人気馬を相手にする以上は避けて通れぬ道。

でも流石に逃げ争いにまで競りかけてはこないだろう。それは物理的に2角までもつれ込まなきゃならないから無理があるわな。ショウナンバーキン吉田隼人なら可能だろうが・・・これもまた外から逃げこむことはしない騎手なので分を守るだろう。外目の3番手4番手か。

なので彼らの判断基準である35秒台突入は避けられない。1角の終わりまでに単騎でいれば違うだろうが・・・藤岡も福永も36秒台の流れで単騎に持ち込ませるほど馬鹿じゃないから。

てことで番手は藤岡弟、福永、吉田隼人。わ~お、スローに落とすには絶好の奴らだぜ!スローに落としこんでも何も言わない泥人形。レッツゴー折り合い合戦!ヒャッハー!

それを打破する鍵はレッドリヴェールルメールだわ。もうこれはルメールが逃げを打つしかない。それをしない意味がもはやない。ブランネージュと五分のスタートくらい出来るのだから押して押しての逃げを打つだけよ。

千四と千六で牝馬のトップ路線と戦い続けただけあって先行力は磨かれている。二の脚がついているからここでの競り合いはむしろ余裕のはず。まぁ5馬身は突き放して勝たなきゃ嘘だわな。

フーラブライド酒井学は出したくても出せない。スローの中距離中長距離が得意な馬だからね。千四や千六の速い流れに身を置かなかった彼女が馬券になるほど札幌千八は甘い世界ではないのだよっ・・・!

さて今回の見どころは。

レッドリヴェールがどれだけ大差をつけるのか

・殺気を忍ばせるルメールと黛に挟まれた藤岡弟の苦悩

・横ノリVS福永

決してこの舞台には向かないイリュミナンスをあの手この手でぶちかまそうとする横ノリ。対して福永は自分のやるべきことを粛々とこなすだけ。熱い3着争いが見どころだっ!

マジでね。「フラガラッハしてくださいよ!」と言わんばかりの横ノリ起用のイリュミナンスは見どころ十分よ。外の息子が「親父にぶちかましたらいけない」と思っていればナタ切れでも中団につけるくらいのことが出来る。すぐ外が吉田隼人ならすぐに進路が塞がれるからね。ワンクッションの息子がどれだけ助けてくれるか。

別に親子で結託するとかではなく、レイヌドネージュだって外の吉田隼人に飲まれるのは勘弁なのよ。外にアプローチかけて進路を確保する、その一呼吸の間にナタ切れを間に合わせられれば横ノリにもちょいとだけやりようはあるのさ。

ちょいとだけだがね。フラガラッハの妹でイタズラするには札幌千八は素直すぎる。

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