ここばかりは外枠を得るかと思ったがまたもや内枠に
キタサンブラック。
武豊は基本的に逃げ戦術に重きを置かない騎手であり、どれだけ逃げて戦果を得ようとも隙を突いては控えようとする。ここも普段通りに出していって控える感じかな。
そもそも相手の
マルターズアポジーが速すぎる。マイルでもハナを切れる馬をここに持ってきてはならない。マイルどころか8月の新潟千四(
豊栄特別)ではテンの2Fを22.8、3Fを33秒9で逃げたのだ。(ちなみに2Fのタイムは
ラジオNIKKEI賞の時と同タイム)
更に中距離戦でテンの1Fを12秒3あたりできっちり収めてくるのも非凡だ。ここの速さで逃げ争いが確定して2F目には抑えられる。そしてその分だけ後半のスパートに脚を残せる。この好循環こそが3連勝の原動力だろう。
なのでここもハナを切るのは確実。武士沢もここでイモを引く様な騎手ではない。
ただ
武豊もアホみたいに逃げ馬に従う人間ではなく、必要とあらばハナを奪うことは考えられる。中山二千五なら向こう正面からそのままロングスパートという手があるけれどSomethingroyalな
マルターズアポジーに対してのアドバンテージはさほど大きくない。
馬なりで下ってぽわ~んと12秒少々で3角まで行ってしまうだろう。これを交わそうとするとラップが厳しくなるか。
しかし
有馬記念でそういった単調なラップに付き合う
武豊だろうか・・・とも思う。東京や京都ならいいんだ。スローの外回りで余力たっぷりの2番手で切れ勝負っていうなら勝ち様がある。
京都大賞典と
ジャパンカップはそんな勝ち方だったし。
有馬でそんな流れだったら
デニムアンドルビーが届くんだわ。道中で11秒台を刻まない長いスパート戦なら間違いなく33秒6くらいの末脚を使ってくる。
バルザローナだから本命にしたくないんだが・・・同型のアンビシャスに
大阪杯で破られたことや
ブラックタイドと
ディープインパクトの関係からすれば、微妙に納得出来る結末だ。
何より
ゴールドアクターに敗れた昨年の二の舞いになりかねない。これを封じる方策があるなら
武豊もスローで我慢すると思うのだけれども、それより内に入ったわけだからやりようはないんじゃないのか。
[fin]