砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京都外との繋がりはあるか 小倉記念予想

武豊騎手が「京都の下りで追ってちゃだめ」みたいなことを言っていた気が。


凱旋門賞のフォルスストレートもなんか似たようなことを地元では言われてるらしいじゃない?でもMahmoud様は「あそこでペースアップするのは自然」みたいなこと仰っていたじゃない?

多分これらのことは「馬自身が勝手にペースアップする範囲内に収めなきゃダメよ」ということじゃないかな。京都外なんかは盛大に下っているわけだしあそこで追わなきゃならない状態に持っていくこと自体がダメなんだという話だろう。ラップを計算せずにあそこで帳尻をあわせようという考えがダメなんだと。

小倉2000mも2角以降は下り平坦で、緩やかにペースアップがされて12秒以下でスルスルと流れていく。だのに終い1Fは12秒で締めるのだからなかなかの持続力が求められるのだね。

過去の傾向を見てみると小倉大賞典勝ち馬なんかが淀みなく刻んで前崩れ、ということが多い。これは巴賞を快勝したマイネルミラノ函館記念で自爆したのとよく似ている。単純に考えればホームストレッチの道中、その速い区間を1Fプラスするようなラップの刻み方をしているわけであるから保つわけがない。12秒半ばをプラスしてラップは組み立てなければならないのだ。

先週のクイーンSで横ノリさんがけしかけた様に、あるいは函館記念で池添が絶妙に仕掛けた様に、どこかで一流ジョッキーが華麗にその傾向をなぞっているからこそ本命級がかっ飛んでくる。今回もそういう馬と騎手がいればよいのだが。

小倉は関西のホームグラウンドだからこんな中山みたいなラップになるのは不思議でたまらんね。一昨年は太宰啓介が持続的なラップで突っ込んで1着武豊2着川田3着柴田大知と決まったのは馬の能力もさることながら・・・うん?

川田と大知は中山的かもしれないが武豊の土壌はどこから来てるのだろう。若い頃からG1戦線でどこでも走っている人なだけにさっぱり分からんぞ。

このじっくりと構えながらも要所でフワッとかますスタイルは阪神的とも言えるよなぁ。小倉はスパイラルだから3角~4角入り口でまくっても外に馬がいなければそのまま勢いにまかせて流れてもいいコースだ。その外をまくられて締められたら負けが確定するほどの糞騎乗になってしまうが。メイショウナルトオールカマーはそんな感じの2着だったな。内馬場が良いだけに少しとどまりすぎた感じ。勝ったのは外外を盛大にぶちかましヴェルデグリーンorzだし。

ふーん。阪神2000mと似ているかもしれないな。阪神を差すイメージで小倉を押し切るわけか。浜中が小倉リーディングを取るのはそういう理由からかも。

浜中の差し方って本当に内で目一杯溜めて、4角までほとんど内から離れないんだよな。京都内回りだと結構前目に陣取って秋華賞ショウナンパンドラみたいに内から突き抜けてくることも多い。阪神、特に開催が進んで外が伸びる馬場になるとかなり後ろに陣取る。ロスなく回って3角4角間で勢いをつけ、そのまま外へ開きながら一気の脚でぶっ差す。武豊もそういう差し方をスマートレイアーでしてたな。

ということで騎手で買えるレースでもあるんじゃないかな。馬の実力もそりゃ大切だけどもこの類の騎乗が出来ない人は本当に出来ないもん。浜中なんかはこの技一つでどれだけ勝っていることか。和田竜やツムツムも先行まくり一本でこの世界生きているようなもんでしょ。

ナルトには誰が乗るのかね。netkeibaの掲示板では秋山という話もあるけれど。もしスローに落ち込ませたら川田のまくり一閃で終わっちまうぞ。

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