砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

日本ダービー展望

例年にないほどの好メンバー・・・という文句は日本ダービーにおいて日常茶飯事とも言うべきことで、例えばディープインパクトの年だろうがキングカメハメハの年だろうが素晴らしいメンツがそろっていたことに違いはない。

今年のメンバーが昨年のメンバーを超えられるのかどうか・・・それがまず一つ、大きな鍵ではないかと思う。二冠馬ドゥラメンテ、惜敗続きからドバイターフで栄冠を勝ち取ったリアルスティール、安定感抜群の菊花賞春天勝ち馬キタサンブラック、底知れぬパフォーマンスを繰り出すも最終形態が読み切れない初代「サトノ」の中距離化物サトノクラウン、故障に泣いた晩成馬コメート、アダムスブリッジ。

毎度同じことを書くが、ドゥラメンテほどの化物がいながら一強ムードとしなかったことが彼らのパフォーマンスを物語っている。「いや、キタサンブラックが」「いや、リアルスティールが」「いや、サトノクラウンが」と多くの競馬ファンに思わせた彼らは間違いなく名馬であった。キタサンブラックに関してははG1をすでに2勝して、ドゥラメンテと栄冠の数においては並んでいるくらいである。ドゥラメンテが故障を得ずに三冠へ向かっていれば・・・あるいは、あるいは真っ向勝負で三冠馬の夢を散らしていたのではないか。そう思わせる強さだ。

そういったものを今年のメンツが持っているのか。どんぐりの背比べではなく名馬の共演であるのか。そういうことだな。

朝日杯を中距離の切れでぶった切ったリオンディーズ

Roberto≒Fairy Bridgeと表記することを許される皐月賞ディーマジェスティ

Haloお化け(モチジュン先生命名サトノダイヤモンド

この三頭は間違いなくキタサンブラックと同じレベルにある。最低でもキタサンブラック。ただし、レースの創造性に関してはそのレベルに及ばないかな。これがなかったらキタサンブラックなんてG2を二つ三つ勝つくらいの能力しかないからな。

これら3頭に望まれるのは展開を切り落とす様な絶対性だろう。オルフェーヴルディープインパクトシンボリルドルフナリタブライアンドゥラメンテ。何があっても決して揺るがぬ太い幹の如き走力を持つかどうかだ。

リオンディーズを「玉虫色のキンカメ」とするのか「相似配合故にシーザリオがより表現されている」とするのか。

ディーマジェスティを「逆ニックスのまぐれ配合」とするのか「矛盾を飲み込んだ超配合ディープ」とするのか

サトノダイヤモンドを「ジェンティルドンナヴィルシーナの二兎追い」とするのか「Almahmoudを追求した至高の中距離型Halo」とするのか

ここから予想は始まるんじゃないかなぁと。

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