アルアイン(Northern Dancer5×8)
ディーマジェスティ(Northern Dancer5×4)
ドゥラメンテ(Northern Dancer5*5*7×5)
イスラボニータ(Northern Dancer5代目一本)
ロゴタイプ(Northern Dancer5×5)
ゴールドシップ(Northern Dancer5×5)
オルフェーヴル(ノーザンテースト3×4)
ヴィクトワールピサ(非Nothern Dancer)
アンライバルド(Northern Dancer3代目一本)
キャプテントゥーレ(Northern Dancer4代目一本)
ヴィクトリー(Northern Dancer4代目一本)
メイショウサムソン(Northern Dancer3×4)
ディープインパクト(Northern Dancer4代目一本)
「4分の3ND、4分の1サンデー」の黄金時代を築いたディープインパクト産駒においてもその傾向はとどまることがない。ディーマジェスティが比較的濃いかなぁってくらい。
例外なのがドゥラメンテで、これはもう最強の二冠馬なのでしょうがない。キンカメサンデーという大ニックスの筆頭に位置し、2017年までのダービーレコードホルダーである。血統も華やかで、ダイナカール-エアグルーヴ-アドマイヤグルーヴから4代続けてのG1ウィナーという「華麗なる一族」
騎乗そのものも例外的だ。内から捌いてストライドロスなく外へ出すという競馬は、単勝万馬券を演出するほどに凶悪な展開。このノーリーズンの2着にあったのがタイガーカフェで、鞍上がミルコデムーロ当人だった。
4分の1サンデー
目下のところ「4分の1サンデー」がキャプテントゥーレより9連勝中で、その間に馬券となった「非4分の1サンデー」はエピファネイア(8分の1サンデー)・エイシンフラッシュ(非サンデー)・マイネルチャールズ(非サンデー)の3頭のみ。分母の差があるので、3頭が少ないのか多いのかは分からない。元々サンデーの強いレースではなかったし、Sadler's WellsやRobertoの強さを見せられた歴史もある。
絶対的安心感のSadler's Wells
サドラー直系の勝ち馬はロゴタイプ・メイショウサムソン・テイエムオペラオーの3頭があり、アンライバルドは母父サドラー、ヴィクトリーとディーマジェスティは母母父サドラー。これほどサドラーに安心感を覚えるレースも珍しい。13年はロゴとエピのサドラーワンツーで、同レースでは他にサトノネプチューンがバレークイーン一家のサドラー持ちだった。サドラーボックスで黒字になる易しいレース!
とりあえず重賞勝ちのサドラーは買っておいて損がないだろう。ジャンダルム・オウケンムーン・ジュンヴァルロ・ステルヴィオがSadler's Wells=Fairy King持ちだが、果たして?
いや、オルフェ産駒のサドラーがいないのだから惜しい話よな。弥生賞を先行して押し切る様なタイプなら本番も容易い。むしろ本番の方が容易いくらいだろうなぁ。
4分の1サンデーとは8分の1Halo
上記のSadler's Wells=Fari King4頭で4分の1サンデーはジャンダルムのみで、ステルヴィオが8分の1サンデー、ジュンヴァルロとオウケンムーンは非サンデー。4分の1サンデーが強いのはHyperionとの親和を果たしたHaloの表現が抜群だからで、皐月賞は基本的に4角での機動力と持続力で勝ち切るレースだ。Native Dancer的な柔さが交じることを嫌う傾向がある、とも言いかえられる。
結果的にジュンヴァルロはそこが拙い。ワンペースな柔さは実にNative Dancer的であって、その意味ではサトノクラウンなどに見られる欧州的な切れ方をする。ゴドルフィンはホークビルを宝塚や有馬に呼んだりしないかなぁ・・・。この馬は逆にNative Dancerの柔さがオフになっていて、日本的な切れ味を武器とするKitten's Joy産駒だ。
Native Dancerを呼び込まないためにNorthern Dancerを拒否するってのが皐月賞の姿勢。そして「8分の1Halo」による非Native Dancerのサンデーらしさをオンにするのが皐月賞の望む条件。
8分の1Haloの早熟配合
皐月賞を予想するに難しいのが早熟の表現で、キタサンブラックも3着が精一杯だった。(というより晩成配合でこの3着は非常に強い内容。菊花賞に間に合う可能性すら低い超晩成配合で、4歳秋よりも5歳春、5歳春よりも5歳秋、という具合に成長を続けた。ノーザンテーストの成長力はサクラバクシンオー経由でも健在だ。)まずまずベターなのがHis Majesty=GraustarkによるBlue Larkspurアウトで、アルアイン・ディーマジェスティ・ロゴタイプがこのタイプ。ブライアンズタイムやグラスワンダーの得意とする手法であり、打率は高い。
非常に珍しいのがイスラボニータに代表されるIn Realityの手法であり、これはBalladier血脈としてBlue LarkspurとHyperionの親和を助ける便利なもの。ロードカナロア産駒のほとんどが影響を受けるパターン。(だからスワーヴリチャードが4歳春で更に化物に磨きをかけるとは思っていなかったし、昨年はその分だけアダムバローズを評価していた。)
ロードカナロア産駒で怖いとすればIn Reality経由で中距離適性をオンにしつつも、Hyperion的に粘っこい先行馬に出たタイプ。ステルヴィオにその素質を見ることは出来るのだが、Native Dancerの粘っこさがロードカナロアの持ち味でもある。
アーモンドアイの良いところはBuckpasserでその色を薄めたことだ。あの切れ味はNative Dancerを背景に落とし込んだ桜花賞馬らしい華麗なもの。サンデーサイレンスはMan o'Warを背景に落とし込んだ非Native Dancerであって、War Admiralを通してBuckpasserにも似た雰囲気を感じられる。
Man o'Warを活かしたHaloニアリーってのも捨てがたいところで、War Relic≒War Admiral≒Good Exaple≒Eight Thirtyも重要なところね。In Realityの在り方もここに深く関わっていて、この血統を持った千八馬なんかも間違いのないところかな?
でも昨年はスワーヴリチャードとアダムバローズが沈没しているし、打率は高くないかな。
とりあえぞこんな感じで予想をしていく。Robertoについても別個でやっていこう。
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