◎キタサンブラック
◯ブームタイム
△サトノクラウン
現代日本の誇る歴史的中長距離馬2頭には抗いがたい。1週間悩んでもやっぱり無理。
三度変わると言われたノーザンテーストの靭やかさで躍動するキタサンブラックはダービーでドゥラメンテに大敗を喫したあの頃とは別馬。どれほど頑強になっても靭やかさを失わない点ではオルフェーヴルと似ている。
ブームタイムは母母がオーストラリアでも最高級の配合であり、Pretty Pollyのスタミナに弱いところこそが日本的とも言える。サンデーサイレンスと配合のコンセプトは似ていることから小回りベターであるが展開はハマるはず。
サトノクラウンはアイルランド気性で抜け出すのがワンテンポ遅れることが玉に瑕。予想する展開の中ではそこまで大きなロスではないが、◯がハマるならば命取りになるか。
今年のジャパンカップは後出しTom Foolのダービー馬とオークス馬が出走する点でユニークであるが、Aureoleのギニョールが逃げて、Hyperionのキタサンブラックがそれを捕まえる展開では長いスパート戦となるだろう。
それはそれでTom Foolの面目躍如というべきであるし、レイデオロの勝ちも想像できる。
俺のダービー本命馬(うるさい)であるスワーヴリチャードならば本命にしたが、レイデオロやソウルスターリングでは足りない。というのも、レイデオロはウインドインハーヘア一家であり、ソウルスターリングはドイツ血統。奥行きがありすぎて3歳時点では能力に不安があるのである。
スワーヴリチャードは母系が仏米系の軽いスピードが強くあり、それでハーツクライを表現した好配合。Frankel産駒とキンカメ産駒に対して、むしろこのハーツクライ産駒の方が早熟なのだ。AR共の内容は明らかに走り過ぎであり、あれはハーツクライ×In Realityの早熟頑強がオンになっていると見るべき。
それならば「Nasrullah×Hyperion」が本格化した6歳Tom Foolに賭けた方が面白い。「4分の1非ND」を「Nasrullah×Hyperion」で固めたというよりも、「4分の1非Pharamond=Sickle」を母母に抱えたことがこの配合において非常に有意義なのだ。DanteとGrey Sovereignを持ってきたのも高評価で、ジャパンカップで狙える配合である。
[fin]