砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

神戸新聞杯展望

基本としてナスキロ柔い馬がベスト。これはもう阪神外回りの鉄則と言うべきで、普通では届かない様な差しでも届いたりすることもある。ただ緩慢な動きで差せるほどペースは流れないので、パワーでズボッと抜ける切れがベスト。ワンアンドオンリーの年は実に分かりやすいメンツが上位を占めた。

二千四の中長距離戦なのでハーツクライが良さそうに見えて、実は、良い。ゴリゴリタイプのハーツクライは消しだが黄金配合ハーツは狙うべき。ワンアンドオンリーやマジェスティハーツ、ウインバリアシオンなど好走例は多い。

勝ち馬を出していないのはディープインパクト産駒。過去に馬券になったのは

リアルスティール 嵐猫Kingmambo 2着

サトノアラジン 嵐猫Nijinsky) 4着

サトノノブレス トニービンBold Ruler 3着

ロードアクレイム トニービンBlushing Groom 2着

マウントシャスタ クロウキャニオン 3着

フレールジャック ハルーワソング 3着

スマートロビン Lyphard) 4着

以上の5頭。ハーツネオスペで決まった14年以外は馬券に絡んでいて、初年度産駒からずっと4着以上をキープしている惜敗血統である。

パワーを伝えるNDを組み込んだディープ牡馬が多く、この傾向を見る限りでは軽いタイプの産駒は走らないらしい。フレールジャックの全弟はマーティンボロであり、サトノノブレスと合わせてドロドロ小倉記念のワンツー配合馬である。クロウキャニオンディープも道悪は得意であるし、リアルスティールら嵐猫組も道悪が得意。スマートロビンも2代母がダンシングキイの全姉であるから道悪が苦手ということもないだろう。

過去の勝ち馬を見ても道悪を苦手としそうなタイプはいない。ディープは道悪達者のパワータイプを輩出すると、大抵の場合でそれは千八よりも距離が短めに出てしまう。それでもなお中距離馬として一線級であるならば、間違いなくダービーに出走しているはずだ。

千八馬として優れていても当然ダービーで結果を残しているだろう。結局ダービー出走組のディープは走ってくるだろう。よっぽど惨敗していれば別だろうが・・・今年はサトノダイヤモンドしかディープがいないから心配はないな。

穴は2年連続のロブロイでレッドエルディストに期待。穴というほどではないだろうが、おそらく5番人気くらいから激走するはず。こういったナスキロのナタ切れが届くのも阪神外回りだろう。青葉賞よりもずっとパフォーマンスは上がる。

ハーツからは母父ボリクリ最良馬カフジプリンスを。ギンザフローラルがシンボリクリスエスの好配合馬で、それにハーツクライであるから形の上では悪くない。JRA出走馬が6頭でそのうち1頭ベルラップが重傷勝ちという配合だから決しておかしな配合ではない。趣味じゃないけどな。

まくりの配合だからあんまり阪神外で買うべきではないんだけれども、非NDクロスのハーツクライ産駒が秋になってぐんぐん伸びてきたっていうんだから・・・重賞でも青田買い気味でいいだろう。あまり人気するなら消したほうが妙味がありそうだけどねぇ。ヒモくらいには絡んできそうな気配もある。

ヴィクトワールピサからは・・・ナムラシングンだね。上級ヴィクト産駒らしいフランスの香り漂う切れ方だが、米血の強烈なクロスの方が目を引く。ナスキロ柔い馬であるから阪神外回りは念願の舞台。あとはBustinoクロスの通りに中長距離をこなすかどうか。

ヴィクトワールピサBustinoクロスならもっとドイツっぽく細身のスタミナ馬に出したほうが格好がつくと思う。サクラユタカオーLyphardを使おう!

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