砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ヒカリを狙え 秋天予想

枠が出たけれど、これはまたひどい。

赤帽子田辺ロゴタイプは行くしかない枠だが二千だと立ち回った方が味がある。それは田辺も分かっちゃいるんだろうけれど、最内からエイシンヒカリにマイペースをやられても仕方がない。ハナを抑えに動くだろう。

ただ、クラレントやアンビシャスという関東の名手が鞍上を務める馬も内にある。

アンビシャスは逃げても味があると思うが、宝塚記念の結果から折り合い重視のオーダーは出ているはず。秋天ならやや速めのラップを刻んで先頭で折り合いをつける手はあると思うが・・・ここは馬なりの後方かな。馬群を捌くタイプでもないから外に出していくだろう。

クラレントはウチパクさんを起用したのだから逃げの一手。だが果たして出していけるかどうか。

しかしこれで・・・ルージュバックを本命にする下地は出来たかな。

モーリスは好枠に入ったけれど良くも悪くもマイラーであって、カンパニーみたいに千八馬ではないのが難しいところかと。配合から言ってもまず「8分の1サンデー」である点で二千では劣るし、そして「8分の1サンデー」であるからこそ配合の要求が完遂されているとも言える。

前走の通りに本当の二千になると厳しいし、かといってスロー瞬発になってねじ伏せられるのであれば前前走の安田記念で勝ててなきゃダメだ。遠征から中3週という悪いローテーションであったのは確かだが、あそこで弾けられないのが「8分の1サンデー」だろうと。

あと、秋天というのは社台血統の庭である。メジロの血が秋天を最後に制したのは82年のメジロティターンが最後であり、もちろんこれは三千ニ時代のデータであるから実質は無勝。メジロマックイーン降着もあって、メジロ血統には鬼門というべきレース。東京二千G1というくくりならばオルフェーヴル皐月賞があるけれど、これは変則日程の荒れ馬場だった。

内容が千八でも二千でも勝つのは4分の1サンデーであることに違いはない。8分の1サンデーや非サンデーがこれらを上回ろうとするなら展開利を全部いただくことがスタートラインとなる。昨年のラブリーデイの様に「スローの好位から前が綺麗に捌けてしまう」というくらいのことがなければ。

秋天ってレベルが高い様で高くない様で・・・結局高いのかな?みたいなレースになりがち。ステファノスはそりゃ強い馬だけどG1級の配合かというとちょっとクエスチョンマークがつく。

ディープの牡馬ってHyperionのスピードで走ってなんぼであって、こういう米血ラトロの切れでも切れることは切れるんだけどG1を差し切るだけの俊敏さはなく、「もう少し前が崩れたら~」という切れじゃない。ブロードアピールと同じだろう。

スロー適性がある分だけ締まった千八の流れよりスローの二千がいいのだろうし、クロフネの偉大なズブさ≒中距離スタミナがある分だけ4Fスパートの方が追い込みやすいのかもしれない。スロー4Fスパートの秋天がベストの舞台であることに違いはないし、印も打つ予定ではあるけれど、サラブレッドとして惚れ込む時期は過ぎたかと。3歳の頃は魅力たっぷりだったがなぁ。

リアルスティールは気持ちが難しそうなタイプだからメリハリのあるレースの方が買いやすい。秋天ならミルコのド瞬発戦法が嵌りそうでもあるが、どうしても2000mのレースでディープ嵐猫を信じられないんだよな。これって切れよりスタミナに傾倒した黄金配合だろう。ルメールを鞍上に迎えたジャパンカップでこそ見直したいな。

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