砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

毎日王冠回顧

ソウルはゲートで負けた分だけ抑えるタイミングを失った・・・という逃げ。あそこで抑えたら注文付きの若手中堅と変わらない。信頼の大きいルメールだからこそ抑えなくとも良かった。

仮に抑えたところでもっさりTom Foolソウルスターリングはド瞬発戦では脆い。ルメールが刻んだペースは「これより速く行く馬はいないのか」という問いかけであったかもしれず、スロー大好きっ子の人気勢がわざわざこれを潰しに行くこともなかった。オークス馬が毎日王冠を逃げているのだから。

それにしても牝馬Tom Foolって鉄砲が効かないのかな。アパパネも鉄砲は0-1-1-2-0-2で、2戦目は桜花賞秋華賞ヴィクトリアマイル勝利を含む4-0-1-0-1-0でオール掲示板。4歳時の府中牝馬14着からエリ女3着は展開がハマったところはあるが、読みづらいところ。

あるいは前哨戦でハマりづらい面があるのかな。ミドルペース向きの表現であるからドスローの前受けで極端に強いわけじゃない。牝馬Tom Foolはちょいと力っぽいところがあって牡馬ほど斬れないから。(ありあまるパワーを表現しないとTom Foolへたどり着けないとも言えるか)

レイデオロも同じ様な形で弱点をさらけ出すかもしれず、これはTom Foolの弱点でもあるけれどルメールの弱点とも言えるかな。ルメールはポテンシャルを発揮させることに長けた騎手であって、こういった展開利に比重がかかったレースは不得手だ。

ともあれソウルスターリングには逃げの気性がないことが実証されたという内容。残り400mでルメールが促すくらいには手応えが悪く、彼の手腕とは残り200mまで持ったままで行ける気性の扱いにあるだろう。後ろが32秒後半で突っ込んできているとは言え、流石に反応が悪すぎる。

サトノアラジンはよく突っ込んできたし、グレーターロンドンを相手にしなかった内容は安田記念そのもの。しかしリアルスティールが前にいた事は千八適性の差とも言えて、エイシンヒカリとまるで差がつまらなかったエプソムカップと似た内容。ディープ嵐猫の安田記念馬は中距離のディープ嵐猫に東京千八では届かない。

これはミルコでなく福永であっても同じ内容であったはずで、むしろ福永の方が差は広がっていたのではないか・・・と思う。毎日王冠の福永は神がかり。こういうズンドバの展開でピッチ馬を瞬発させる手腕ばかりは随一だから。スプリントで差すのと同じ要領であり、福永祐一騎手とは現役ナンバーワンのスプリント差し男だ。

ダイワキャグニーはスローならこのくらい走れるし、ヒモまで行くと思っていた。流石にマイラー上位陣は強い。上積みのある馬だから来年の東京千八で勝ち切れるのではないかと。

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