砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

オークス予想

実力からしても、血統の見地からしても、実に悩ましいレース。

予想印

◎サトノワルキューレ
カンタービレ
△ラッキーライラック

予想本文

何が行ってもスロー展開で、それを破る馬もいないし嫌う馬もいない。みんなが得するスロー戦。

すると弩級のスローになっても驚けない。33秒前半で弾けるようなスローならばダービーでも掲示板を捉えかねないサトノワルキューレが本命だ。とっても危ない人気馬であるのだが、ドスローならば間違いのないところ。

この距離ならカンタービレも評価したい。母がNasrullahまみれで、その父は欧州の本格派Galileoオークスを勝つためにあるかの様な配合馬であり、ここは最大限の評価を。母母の「Irish Lass3×4」が格好いい。

ラッキーライラックについては、正に問答無用。消耗戦になったときにはドゥラメンテばりの好位競馬で突き抜けるだろうが、スローではやや終いが足りなさそう。35秒台で上がるレースならば十中八九勝ち切るだろうが、34秒と33秒の上がりで争うと厳しいか。

アーモンドアイ

とっても強い馬だが、桜花賞での差しが素晴らしすぎる。一頭だけ上がり3Fが1秒以上も違うわけで、これがオークス対応の千八馬だったら牝馬三冠で間違いない。

しかし三冠馬の配合として認めたくはない。最強馬の配合ってのはもっと際立っている。もっと、格好いいっ!

能力を発現させるぞぉ!という意気込みを感じさせずにフワッとニュルッと「あ、こいつこんなことしてやがるのか!」というのが最強馬の配合で、血統を掘り下げるほどに楽しさ満点の地味さが大事だ。

オルフェだってノーザンテーストクロスでガツーンっ!と決めてからの、オリエンタルアートよ。母オリエンタルアートの配合が奥深すぎて「ほほぅ、やりますなぁ」と薄暗く楽しめる。本当に地味よ。地味過ぎて15回くらい見直さないと分かんないもん。TARGETの9代血統表でおおよそ解決される問題だけれども、TARGETで分かったつもりにもなれないのも最強馬の配合。

・・・どれだけ潜っても飽きないものよ。最強馬の配合。強すぎてよく分からなくなるから、潜っても潜っても肯定するしかないし。深く考えずに脈絡だけ探せるって幸せ。

アーモンドアイもここを勝ったらアホみたいに掘り掘りするぜ。

リリーノーブル

ここは本命の予定だったが1枠1番に入ってテンションダウン。JRAにとってこの馬ってそういう評価なのねぇ・・・と。

枠を組んでいる人(たち)はすんごい人(たち)で、馬の素質と適性に関しては予想家よりずっと上だろう。なんかそういう役職でもあるのかと思わんばかりで、引退した騎手がそういう役割で再就職してそう。

その人(たち)がオークスの1枠1番に入れた。配合における様々な疑惑が表面化するような事態で、万全の中距離馬に対する枠番ではない。伏兵騎乗でラッキーライラックを捉えてごらんなさいな、という。

黄色や緑帽子を被るものかと思ったが、ここまで競馬へ持ち込ませないとは思わなんだ。それとも例年とは違う展開になるのかねぇ。芝にちょっとした偏向があるのかな。

川田将雅は現役騎手でも随一のマークマン。本命馬の進路を塞ぐ形でまくるのが得意すぎて、よく内から体当たりを食らっている。

シンハライトの体当たりを食らったのも川田将雅だし、中井裕二の異議申し立て体当たりを食らったのも川田将雅。先行を総崩れにしつつも外差しと絶妙のイン差ししか許さない展開づくりは職人技だ。

それが最内枠に入ったわけなので、「リリーノーブルにゃそういうことは出来ないでしょ?」とJRAには思われている。これはハープスター的な騎乗を求めている枠よねぇ。


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