砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エプソムカップ展望

桜花賞から続いたG1の緊張も一旦は途切れる。そして再来週の宝塚記念を終えると興奮の大舞台は、秋のスプリンターズSまでお預け。

3ヶ月間はPOGと夏競馬の大穴狙いで楽しくなること請け合い。G1はロマンの下において、油断の出来ない予想が続いていたから。

POGの追い込みと被った安田記念を除かなきゃならない。◎ヒーズインラブはね、藤岡康太で打つ印ではなかった。ピュアマイラーらしい配合というわけでもないし。

画竜点睛のPompey=Laughing Queen+Menow

過去の勝ち馬は大抵の場合でTom FoolBold Rulerの表現で食っている様な表現が多く、ルージュバックは名血のMenow(DynamoBlushing Groom)を抱えたBold Rulerまくらー。

「好配合なのにG1では、明確に、格が足りない。」という本格化を遂げた馬ばかりだ。エイシンヒカリがそうであったように国外ではもう少し違う評価を受けそうなタイプも多い。対馬場適性からして、日本的な表現ではないのだろう。

ちょっと馬場が厳しくて、マイル適性がやや試される。そんな条件は国内のG1に見当たらない。

前受けRibot

位置を取りにくるRibotの強さが際立つレースでもある。エイシンヒカリディサイファクラレントダークシャドウセイウンワンダー

昨年はアストラエンブレム・マイネルハニーが目一杯の粘り腰。父父El Pradoのダッシングブレイズが内をついてきっちりと突き抜けてしまったが、Ribotの強さは健在である。

やはりグラスワンダー的な組み合わせ(DanzigGraustarkRaise a Native・Swapsなど)が際立っており、ディサイファグラスワンダーと同じGreceful Touchの一家だ。セイウンワンダーは名前のとおりにグラスワンダー産駒の朝日FS勝ち馬。

ダークシャドウも「DanzigGraustarkRaise a Native・Swaps」の血統である。

前受けのニアリー群

ちっと恐ろしい事実として、AlzaoダンシングブレーヴPolish Precedentが前受けで非常に良い成績をはじき出している。普通は差す血統なんだけれども、残っちゃうのだわ。

それだけHyperion的な本格化と相性が良いレースなのだろう。「Nasrullah×Princequillo」的なレースにはなりづらいのだが、前受けするAlzaoダンシングブレーヴには注目したい。(シルポートサンライズマックスクラレントが「4分の1ダンシングブレーヴ」)

またこれにはEl Pradoも加わるのがミソ。ジャンダルムなんかもここが得意なクチだろう。

想定のハービンジャー

母にDanehillを抱えるのはロジチャリスのみで、これは人気通りの走り。父も同様なのだが、ハービンジャーのデータはベルーフのみに留まる。

Alzaoニアリー群の一つに数えられるShareef Dancerを抱え、人気通りのDanehillを持つハービンジャーは怖い種牡馬である。パワー馬場が得意な傾向からしても外さないだろう。

サーブルオールが人気通りに走ってくると勝ち負けは必然。「8分の7ディアドラ」の好配合であるし、ここで天井を迎える様な馬でもないだろう。


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