砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エプソムカップ予想

G1予想というのは、強い馬が分かっている状態で始まる。どこの陣営も臨戦態勢が整っているし、その点で血統に集中できる嬉しいレースである。予想に失敗した場合は、掘り下げが足りなかったということに過ぎない。

予想印

◎グリュイエール
◯ダイワキャグニー
△ゴールドサーベラス

塗れてブルーアヴェニュー

いつか書いたようにディープ×キンカメの配合は母系に濃厚なHyperionを引かない方が褒めやすい。

その点でブロードアピールワグネリアンは満点の配合で、数多いディープキンカメにおいてこれが頂点となったのは血統的に自然なものだと言いたい。キタノコマンドールとは格が違うのだよ!

ただグリュイエールがそんなに突き抜けた配合とは言えなくて、G1でどうこうという配合ではないだろう。マウントロブソン=ポポカテペトルの方がいくらか褒めやすい。

しかし絶対的な長所を持つ。Mr. Greelyによる「8分の1Bold Ruler4×3」だ。これによってキンカメのBuckpasserがいくらかオンになっていて、またディープ×キンカメの配合においてはラストタイクーンの「Northern Dancer×Nasrullah×Princequillo×Buckpasser」がオンとなりやすい。

二千がベスト距離だろうが今回のメンツなら足りるはず。クロフネ牝系の晩成は一級品で、6歳でも充実期にある。

絶対強豪キンカメサンデー

キンカメサンデーの配合はHyepron基調であり、故にハーツクライに似たHaloぶりをよく表現する。本馬ダイワキャグニーはHilaryをクロスしているだけに、その表現は突き抜けて素晴らしい。

しかし重賞ではどうにもこうにも足りないものがあるらしく、ここは絶好のチャンスと思えども母系にNorthern Dancerを引かない弱さには目をつむられない。弱さというか、まだまだピークへ至っていないところがある。

できれば来年に、せめて秋まで本命は待ちたい。枠も展開も絶好だと思うが、横ノリがやりたい競馬の一歩手前にあると思うのよねぇ。ここを差し切るならば、この配合は想像よりずっと素晴らしいということだろう。

正統派スクリーンヒーロー

モーリスもゴールドアクターも変則的な配合というべきで、それを許容するからこそスクリーンヒーローという種牡馬は素晴らしいし、また4×4クロスの汎用性にも注目したくなる。

だが変則を行かねばならない種牡馬だ。自然に伝わるものでは限界がある・・・というのはディープやハーツにも言えることである。しかしスクリーンヒーローは4×4なのだから、母がアウトブリードでも形を作らなければならない。オルフェーヴルの強みと弱みはそこなのよねぇ。

ということでゴールドサーベラススクリーンヒーローに緊張と緩和を仕掛けた配合形で、4×4の箇所へは継続をしていない。(アクターもモーリスもNorthern DancerHail to Reasonへの継続を行っている)

優秀なのはAffirmedによるNearcoアウト。これこそがAffirmedの素晴らしさであり、展開にハマると見れば重賞でも印を打つべき配合。どこかしらでハマりながらオープンまで来た馬なのでね。

東京1800mというのも面白い条件で、おんなじ競馬でず~っと追い込み続ければ届くときも来るだろう。ず~っと届かないかもしれないが、神がかりにハマるときもあるはず。

大野で大外枠だし、メンツも具合がいい。人気も美味しい!

平坦大好きっ子

サトノアーサーはDanehillのくせに平坦箇所が得意というな馬で、同じDanehillでもサトノアレスとは届かない理由が真逆だ。アレスは固すぎて末脚が持続しない、アーサーは軟すぎて登りきれない。

Redoute's Choiseは平坦で天下を獲った血統であるからDanehillのイメージで捉えると間違える。里見オーナーの馬ならばサトノクラウンと似たタイプだ。おそらく宝塚記念の方が狙いが立ちやすいかなぁ。

意外とローカル好きでもあろうし、小倉記念とか新潟記念でも。それはそれでロートルのおじん方と熾烈な争いを広げることとなるが、川田将雅で小倉をぶっこ抜けばいいだろう。小倉1800mでドハマリして、秋は京都大賞典なんていかが?

Haloの申し子

サーブルオールは競馬巧者よりも器用貧乏の類。展望では大口叩いたが、母がNorthern Dancer5×4ではなく4×4であるところに弱さが。

ソニンクの一家はNorthern Dancerとして正しくないと競争能力が落ちる。それで飯を食っている牝系でもあるし、間違ってしまったサーブルオールは難しい馬だろう。

レッドローゼスとドレッドノータスを出し抜いた前走がベストパフォ。ロジユニにせよディアドラにせよ小回りの一家には違いなく、トニービンを引いた弱みってのがモンローブロンドの枝葉には、これからも、見られるかもしれない。

14年の産駒以降はキンカメ系をつけている。Kingmamboソニンクってのがベタな選択なのだろう。


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