砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

セントウルS回顧

ラブカンプーはショウナンカンプ譲りの気性なので雨も得意だが、使い詰めの分だけ割引。

それがこんだけ走るというのだから・・・これは想像より大器で、想像より手を抜いて走っていたとしか考えられない。

スプリンターズSに来たらまた悩むことになるなぁ。重馬場でこれだけの負荷をかけたのだから。

グレイトチャーターの問題点とはノーザンテーストの成長力に触れていないところ。母系からPretty Pollyを引いていると簡単に印を打てたわけだが・・・。ここもまたノーザンテーストの成長力に敗北。ショウナンバッハから何を学んだのかと。

ノーザンテーストというか、サクラバクシンオーがすごい。強制的に「2分の1非Blue Larkspur」を作り出すこの種牡馬は成長力に富む。産駒の代ではPretty Pollyを弄らずとも成長力に不足がない様子だ。

現代競馬の晩成にはPretty Pollyが深く関わる故、Hyperionの友として早熟を連れるBlue Larkspurをアウトにする理由はとても大きい。その箇所からはPretty Pollyという英国の最強牝馬を基礎とした欧米の成長力を阻害なく得られるのである。

サクラバクシンオーのA級産駒は例外なく非早熟だ。しかし完全の晩成でもない。2歳時から頭角を現し、6歳のシーズンでトップ争いをする様な馬が珍しくないのである。ビッグアーサーなどは頓挫込みの晩成仕立てであるが、5歳時の本格化ぶりが抜けていた。

グレイトチャーターは母父がGian't Causewayで、その母Mariah's Stormによる「8分の1Hail to Reason4×3」。また母母Girl of GoldがTom Fool4×3。「8分の1Lady Angela3×2」かつ「8分の1Hail to Reason4×3」かつ「4分の1Tom Fool4×3」という配合。実に俺好みだ。

これだけの配合で結果が伴わない。ピークは過ぎ去ってしまったか、あるいは表現に問題があるか、という難しさがあった。おそらく両方が理由であろうが、条件さえ揃えば6歳のサクラバクシンオーが走らない理由もなかったか。

この馬の難しさは「Giant's Causewayの粘り」×「Tom Foolの切れ味」×「サクラバクシンオーの平坦スピード」がそれぞれきちんとオンになっているためで、重馬場のセントウルSは理想的な流れだったのだろう。

幸英明とはあまり手の合うタイプではなく、これも割引であった。武豊が乗っていたらラブカンプーを差せたろうし・・・ファインニードルに被せられたなら勝ちの目もあった。

テン乗りの穴馬であるから仕方がないけれども、ただ回って差したってだけで特たる騎乗ではない。ただ、重馬場の分だけ有り難みのある配剤ではある。

[追記]

こちらのミスで、コメント不可となっておりました。ミスとは言いますが、なんのタイミングでコメント不可にしていたのかは謎であります。

[fin]