砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

母経由のスピードで立ち回る

サトノダイヤモンドの母父はマイラーで、キタサンブラックの母父はおなじみのサクラバクシンオー。キセキの母はグレーターロンドンの全姉。 菊花賞は基本的にはオーバーペースで、そのラップに整合性を突きつけられる強い馬が綺麗に流れ込む。勝ち馬が強いからオーバーペースとはならない。 速いペースであるから内を立ち回るのが基本戦術。あるいは余裕のある追走から追い込みをかける。穴馬はこの2択で突っ込んでくる。 今回で言えば母父Gone Westアフリカンゴールドが典型的。Gone West×Danehillの累代どおりのイメージで俊敏な動きを発揮。Mixed Marriageらしくスローの追走もラクラク。 気性の難しくないアンビシャスが番手で受けているようなイメージ。菊花賞なら位置はある程度下げてくるし、そこから捌ける馬でもある。この舞台なら瞬発力に見劣りはないか。 メイショウテッコンは母父Lemon Drop KidがベルモントS勝ち馬。しかし母エーシンベロシティはダートの短距離馬だった。 ここの俊敏が一級品で、中距離戦ならまずまず安定。マンカフェからスタミナを抽出した配合とは言いづらいが、平坦での強さはかなりのもの。神戸新聞杯は登坂で脚が止まっていたし、前半でもロスがあった。スローを嫌う馬は少ないのでマイペースに粘り込みそう。 他にグレイルジェネラーレウーノの母父であるロックオブジブラルタルが欧州の名マイラー。この血は機動力というよりもパワーと加速の先行力を伝えやすい。 グレイルはハーツ産駒なので京都は不得手。下りが下手でも京都を踏破する術はあるわけだが、3角前の登坂で差を詰める・・・早仕掛けの競馬をハーツクライは最も嫌う。距離適性と格で圧倒するのであればやれないでもない。 ジェネラーレウーノは臨戦態勢が整っていないところがあり、何処かで差しの競馬を試みてもよかったか。母系の「Northern Dancer×Nasrullah×Princequillo」による累代は外回りでも結果は出せそうなもの。(母が「Offshore Boom≒Storm Cat≒Bemissed2×2×3」) [fin]