グランアレグリアは硬そう。近年と同じ様な傾向ならまず問題はないかと。
VMはRelic持ち馬が強いレースです。根拠らしい根拠はありませんが、Relic持ちでマイルを走るってことは北米血脈でマイルを走るわけで、Relicってのはフランスへ渡った北米血統で、Olden TimesとかReliance≒RelkoとかBuisson Ardent=ヴェンチアとかを経由するわけで。
中だるみするレースよりもイーブン気味のレースのが得意な血統とも言えますが、DarshaanとかSurumuとか、距離的なスタミナを表現する傾向もあります。スローからズバッと切れるのも不得意じゃありません。
一口でRelicを語ることはもう出来ないのは、そりゃ血統の遠さからして当然。少なくとも多様性に富んだ名血統であることは知識として間違いのないところです。
グランアレグリアはどっちかと言えばスロー専門寄りだと思っていて、そのために大阪杯でも印を打ったわけですね。イーブン寄りに前が行くのを構えて差す、という展開では全然問題ないはず。
しかし牝馬が相手でAureole持ちなんで、ルメールからしたら揉まれたくないわ前が壁になりたくないわで大惨事。己の被る帽子が赤いってのがやばい。
前でビタッと折り合えりゃいいんですが、1番人気が2番人気を追っかける展開で楽な番手はありえません。紛れる可能性は無きにしろあらず?
Relicの話をした以上は、血統マニアの方々からすれば「着地点はそこね」と予想出来るでしょう。誰もにその死を嘆かれた名繁殖候補、アヴニールセルタンさんのお出番です。
◎デゼル
◯グランアレグリア
△プールヴィル
デゼルは字面からも中距離馬だし、友道厩舎だし、桜花賞ガン無視でオークスへ路線を進めた馬だし。
しかしグランアレグリアを倒すってなると同じ土俵で戦うのは無理。かといって、ここは安田の舞台じゃありません。VMなら中距離最強の切れで差し切る絵図は描けるでしょう。
プールヴィルは順調に馬体重を増やして、前走時にはデビュー時から38kg増やした456kg。ズバッと切れたKris S.なマジックキャッスルとDarshaanなデゼルに屈しましたが、Hyperion&Sir Gaylordのプールヴィルはジリジリ、ジリジリと瞬発力勝負で伸び続けました。
あれはジャスタウェイとかに通じるものがありまして、よりペースが上がる本番で上昇があっても不思議はありません。Sir Gaylordなので勝ち切りまでは見えなくても、グランアレグリアの影は踏めるのでは。
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