砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2022年大阪杯回顧

ポタジェの勝利には驚くばかりで、ジンジャーパンチで阪神2000mを立ち回っちゃうんですねぇ・・・。

ジンジャーパンチ=ルージュバックでイメージが固まっていて、それは「とことん不器用だけれど、ハマればG1級」でした。吉田隼人騎手を鞍上にあんなグイグイ押して行けるとは思っていません。

 

ただ・・・確かにルージュバックに見るあの不器用さはマンハッタンカフェ的であるというのも確かで。マンカフェってKingmamboとかDeputy MinisterとかSadler's Wellsとかトニービンとか、なんでも突進力でドンドコ突っ込んでくるタイプが散見される種牡馬で、なんかこう、Tuder Minstrelじゃなくて、蛮族的Fair Trialなんですよね。

それがドイツだ・・・ってのはサラキア≒サリオスとかワールドエースとか、ソウルスターリングからも感じられるところ。末脚の有無にかかわらず、不器用に流れ込んで突っ込んでくるのがマンハッタンカフェ産駒であると。

その評価を難しくしたのがレッドディザイアであったかもしれず、ああいう小器用な馬も出せるのがマンハッタンカフェでしたか・・・。ブエナビスタの方がマンハッタンカフェっぽく突っ込んできます。

なんちゅうか、底力だけで勝ち切りに来る感じ。あの無謀と勇気の紙一重って感じ。マンカフェ産駒が勝つときは、敢然と先頭に立ちます。あれホント格好いいんだぁ。穴馬なのに1番人気みたいな突き抜け方するんですよね。

 

ルージュバックはマンハッタンカフェとジンジャーパンチの相似配合でありますから、ジンジャーパンチの仔が大なり小なりマンカフェ的であるのは変な話でも。

しかしディープ×中距離の配合でこれだけ立ち回るのはすごいとしか言いようがなくてですね、これはペースに助けられたところもあるのかなぁと。ジャックドールは無理逃げの形で、ベストポジションの猶予は長かった。

ああいう場合の前受けでPromised Landインクロスが強いのは当たり前というべき。そもそもジャックドールの逃げ、モーリス×Unbridled's Songの逃げならSun Again最強という目論見はあったわけで、だからStorm Bird持ちのヒシイグアス本命だったのです。

それでポタジェを見逃すというのは、ポタジェを軽視しすぎた結果とも言えますし、予想に時間を割かなさすぎたという問題もあります。2時間のインスタント予想。

桜花賞はもっと時間を費やします。

 

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