砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2023年桜花賞予想

阪神JFの結果を受ければリバティアイランドに逆らう手はなさそうです。

ひねることは出来ます。根っこにPrincely Giftが関わる表現ですから脚を余せば馬券外も視野。場合によってはビッグアーサーのように「前が壁っ!」となっても不思議がありません。瞬間的な速さや鋭さというものに秀でた表現ではないのです。

ゴールドシップのように外をマイペースにストライドロスなく回るべき馬ですから内枠はマイナス。引っこ抜いて外を回るほどにゴールドシップでもありません。であれば「前が壁っ!」は想像が容易いというべきです。

それでも逆らえないのは、桜花賞という玉石混淆の舞台であるためです。同格であれば別ですが、明確な差がある場合において多少のロスは問題となりません。リバティアイランドと他の17頭には、おそらく、明確な差というものがあるでしょう。

 

◎コナコースト

◯リバティアイランド

△ハーパー

 

でも穴党だから逆らうしかないのです。

コナコーストはやりたい放題の名血統による父母相似配合。決まりづらいキタサンブラックのサンデーサイレンスインブリードですが、この配合形ならワンチャンあるかと思います。

隠し味はイチオシの「Folle Nuit≒Crepuscule」と「Speak John≒Santa Quilla」。キタサン牝馬から桜花賞勝ち負け級の俊敏性を表現するならば・・・ロマンチックなサンデーサイレンスのインブリード表現に賭けるしかない。Hyperion的な理屈です。

キタサンブラック産駒におけるディクタス牝系弄りは一つの有用な策でして、Fox CubとCrepello、Speak Johnの夢をオープン級短距離馬コナブリュワーズのNureyev≒Sadler's Wells4×5に託すという仕組みですね。これが成功しているならばリバティアイランドと同じ土俵に立っても不思議はなく。

平たく言えば、「言うほど俊足の血統ではないのにスローで脚が使えすぎている。G1ならもう少し奥があるんじゃないの?」と。バレークイーンはワンチャンスを逃さない血統だと信じてる・・・!

 

ハーパーは北米的な靭やかさをHyperionで引き締める配合形。豪州的かつ北米的なHyperionによる引き締めですから、マイル適応の中距離馬というべき。

オークスも桜花賞もほぼ適性はイーブン。内枠リバティアイランドの桜花賞と考えますと、相対的に桜花賞の方が良い可能性すらありますね。リバティがフリーダムなオークスを臨む場合はハーパーにやれることが少なすぎるかも。

とはいえモズメイメイがすぐ外にいるのですからハーパーの桜花賞もフリーダムではありません。内馬場有利の淀んだスローとなれば、トップ層も抜け出すのは終盤である可能性があります。枠からしてハーパーの方が抜け出しやすいでしょうけれど、リバティアイランドは靭やかでもパワフルなので、割ろうと思えば割れなくもありません。ハーパーは割れません。

それはストロベリーロード持ち馬としての格に違いがあるという話ではなくて、A.P. Indyの背負うべき宿命なのです。北米の靭やかさは想像を超えて靭やかなものでして、ともすると春天をぶっこ抜いてしまうほどに靭やかなのです。

それを言い始めると「北米血統とは・・・」となりますが、まぁ、A.P. Indyに限れば問題はありません。どうあがいても靭やかで、靭やかに過ぎて淀みに弱い。

鞍上がルメール騎手ですから淀みなく来るでしょう。そのスムーズな進行が、おそらくは、コナコーストの利となるのではないか、という予想ですね。二段ロケット構想です。

そのくらいのことが起こらねばリバティアイランドは負けないと思うのです。だって4代母がニアリーメジロティターンなんだもん。ステマ配合に片足突っ込んだ阪神JF勝ち馬のドゥラ産駒に桜花賞で逆らうとか、まじで正気の沙汰じゃないよ。ビッグアーサー案件じゃないと無理。桜花賞でビッグアーサー案件も起こり難い。どうすんの。二段ロケットだ。

 

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