砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

シンザン記念は再びの雨

雨の京都外回りならばパワーのストライドで差せるのではないか。

◎ブランモンストル
◯ファストアプローチ
△ベルガド

◎はむしろ雨の方が買いやすい部類であるし、母はDeputy Minister×フジキセキという砂の黄金配合馬。ロードカナロアはこの部類の頑強と好相性でありアンヴァル、レッドレグナント、アンフィトリテなどが成功している。

アーモンドアイはトライマイベスト≒ロッタレース5×2の4分の3きょうだいクロスの光る配合であるが・・・父キンカメの兄や姉が成功していないのが気になるし、トライマイベストを配合の急所とするのも気になる。キングカメハメハ×サンデーサイレンスのニックスはこんな風に使うものではないと思うが。

けれどルーラーシップならちょいと話が違うかな。フサイチパンドラの17はかなりの逸材かも。

表現の異なる関係であってもサトノクラウンの甥っ子を雨の京都で買わない理由も見つからない・・・という◯。叔父ほどストライドでは走らないので立ち回りを求めるだろうが、Tom Foolをミルコが内から出していくならば問題はない。マイル条件では京都外がベストだろう。

ベルガドはスズカフェニックスのHail to Reason3×5を処理しきれていないのがイマイチ。マイネルホウオウの様にHalo≒Mitterand3×3かつFairy Bridge≒Roberto4×4という風にHtR周りを弄ってやると収まりが良い。しかしローズオブスズカによる4分の1Northern Dancer2×3をノータッチのまま配合を収めた点は褒めたい。

重賞で着を拾うくらいは可能な配合であり、雨なら大金星を期待しても良いくらい。だがブランモンストルとファストアプローチを凌ぐには展開の大きな助けが必要。


6-2-4の500円は200万ちょいか。新車を買うには足りないな。

[追記]

なんかおかしいなぁと思ったらエアアルマスが回避していたのか。エンパイアメーカーって父系として有能なのは間違いないけれど、母系に入って良い血統なのかが微妙なのだよね。

サンデーサイレンスは靭やかなのだけれど、その母系は結構頑強・・・というのがダイワキャグニーから伺える。Beau Pereの全姉にHyperionを詰め込めば硬いHyperionになって当然かな。

北米Hyperionではなく英愛Hyperionを持ってきたディープインパクトはむしろ母系の方が靭やかで、そんな良質な柔さが伝わるからこそ牝馬優勢なのだろう。サンデー直仔牝馬は頑強な表現から立ち回るタイプが多かった様に思える。

ロブロイより頑強なピッチ走法で秋天を抜け出したヘヴンリーロマンス、頑強にスプリントを走り回ったビリーヴ。牡馬を倒したサンデー牝馬はだいたい頑強ではなかったろうか・・・。

だからキングカメハメハエルコンドルパサージャングルポケットハービンジャーにしかサンデー肌は扱いきれなかった。逆に言えば頑強Hyperionを組み込めるだけに相手種牡馬の候補は多くあったのだが、素晴らしい繁殖を産み出すフィリーサイアーという側面はなかったというべきだ。

エンパイアメーカーEl Gran Senorという異系のNorthern Dancerと、流行系のMr. ProspectorであるUnbridledを引く。困ることはないにせよ、クロスされがちなところであるし、父系ほど発展するとは思えない。

[fin]