◎スターズオンアース
◯ジェラルディーナ
△ヒシイグアス
「出遅れなければ三冠だったんだ」という証明を果たす一戦。大阪杯は圧倒的にBold Rulerが強いレースで、サンデー系種牡馬に北米スピードという配合馬が勝っています。Deputy MinisterとStorm Catが特注なのは昔から。
その点でも三冠級の実力を示す一戦で、Bold Rulerや分かりやすい北米血脈を持たずに大阪杯（産経大阪杯）を勝ったのはオルフェーヴルが最後。G1昇格後初となる非Bold Rulerの勝ち馬となれるかどうか。
とは言ってもナミュールを差しきれなかった時点で三冠級とは言いづらいのですよね。正味、ここは５着くらいでも全然仕方がないだろうなぁと思っています。本命を打つ理由は三冠級の実力を信じているためではなく、Smart Strikeの力を信じているからです。
Smart Strikeは、良い血統なのです。それは事実として知られていることですが、スターズオンアースのSmart Strikeが良いんですよ。私は大好きです。スターズオンアースの血統表で一番格好いいのはドゥラメンテでもスタセリタでもなく、Smart Strikeだと信じて疑いません。
マラマのSmart Strikeも相当なものだなと思っていましたが、やはり、スターズオンアースイズナンバーワン。久しぶりに掘りましたが、やっぱり良いものです。この北米血統の良さを示す舞台として大阪杯はベスト。スターズオンアースとはSmart Strikeなのだ、そう声を大にしたい。
Storm Catが特注ならやっぱりヒシイグアス本命では？という話でもあります。スターズオンアースがそんなに好きでも、対抗はヒシイグアスなのでは？という、話でもあります。違う。対抗はジェラルディーナです。
母がジェンティルドンナですから大阪杯のような高速決着的というかイーブンペース的なレースは決して強くないでしょう。こなさないわけでもないのですが、強みを活かしきれる様な舞台ではありません。
それでもギリギリ足りるんじゃないか、という読みですね。完全イーブンの流れなら厳しいけれど、逃げ馬不在のジャックドール武豊騎手ですから、淀みないスローであるはず。これならジェンティルドンナ由来のBold Rulerでギリギリ立ち回れます。
結局のところ、Nijinskyもキーなのです。馬場が渋って時計がかかるとラキシスやレイパパレ、アルアインなどのNijinsky持ちが飛んできます。時計が速くてもOKだったのはスワーヴリチャードだけで、これはスローを嫌っての大まくりでした。
だからこそジャックドールは「スローなら逃げてやってもいいかな」と思うわけで、ともするとマテンロウレオが「スローで逃げさせるくらいなら」で行くかもしれません。あるいは「スローで逃げるなら自分でやる」とノースブリッジ。いろいろありますかね。
少なくともドスローはないでしょう。だからNijinskyが躍動することはありません。馬場は渋っていないし、時計も遅くはならない。大まくりの目もない。これならNijinskyは３着まで。
別にジャックドールやヒシイグアスがNijinsky的だとか、そういうことを言うわけではなく。大阪杯を狙う類の北米的Nijinskyというのは、大なり小なり、ダラッとした質になりがちなのです。現状においては、短距離か中長距離という表現ですね。
こういうのはむしろ中山とかの方が使い勝手が良い・・・というのはメイケイエールを高松宮記念ではなくスプリンターズSで狙うという呼吸に似ています。あぁ、メイケイエールも京王杯からの安田がよかったですよね。ヴィクトリアマイルはぬるいから。
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