砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2023年NHKマイルC回顧、あるいは予想の補完

今年のNHKマイルC予想は大難産でして、寝落ちしてしまいました。馬券は買っています。

 

 

近年の傾向からStorm Catの巡航能力勝負になることは想像しやすく、オオバンブルマイが正しくそういう馬ですから、彼を倒すとなったらStorm Cat持ち馬で最もパワフルスピーディを選択するべきだろう・・・という。

 

オオバンブルマイはある程度までキズナと同じで、鞍上も武豊騎手で、Fappiano的な要素でマイルを走っている馬ですから大舞台における信頼性はどうしても低かったのです。Fappianoが担保するスピードは東京1800mまででは。

逆を言えば武豊騎手だからこそそれでマイルを差すプランが発生するわけでして、「NHKマイルCの武豊かー」「NHKマイルCでキズナ的千八差しかー」のふんわりとしたマイナス要素は、結果を見てみれば全部プラスでした。

 

シャンパンカラーは母父Reckless Abandonが青葉賞2着のベストアプローチの半兄で、橘Sはドゥラ×New Approachのルガルが勝っていますよね。(絶妙に血統的な関係がない)(ベストアプローチは父New Approach)

このReckless Abandonは母系にStorm Catの4分の3妹を持つ血統でして、ベストアプローチがダービーへ出走する際に私は相当に叩いたものです。若気の至りというには対して古い話でもありませんが、血統かじって3年4年くらいの私ならさもありなん。

この問題を解決する手段が兄貴を持ってくるということで、母メモリアルライフはChapel of Dreams≒Storm Cat5×3を軸とした父母相似配合。この相似に絡む血統にHigh Topがあり、Nashuaは都合4本。セッションを対抗とするからこその、シャンパンカラー本命です。(Nashua・ヴィミー・Somethingroyalの輪)

だから馬券としてはあんまり惜しくはなく、踏み込みの甘い予想であったかかなぁと。しかしクルゼイロドスルの突然な取り消しも痛かったし、予想的には仕方がなかったと思います。

 

ウンブライルはこの相手関係で、この配合で、中山の好走で間に合わせてきた本番の東京ですから。その上でロードカナロア×ラルケットってのは、もう、とりあえず買っておけって話ですね。このレベルの好配合が再現性を示してきたらG1で買わない理由がありません。

阪神JFはまだ眉唾でした。兄はクラシックへ乗った馬ですしマイルに疑問が残っています。少なくとも本格化まではマイルは疑問視。その本格化の兆しを見せたのがNZTで、あれが出来るなら本番で買う価値が生じます。

全てはステルヴィオが担保します。ステルヴィオを信じれば救われますので、恐れることなく買ってどうぞ、という。そのレベルの配合。

 

あと、ドルチェモアですね。ウシュバテソーロやトゥザグローリー=トゥザワールド、アカイトリノムスメと同じキンカメサンデーアフェクションなので、まだまだ変わり身はあると思います。

それだけに真っ向勝負のマイル先行はどうなのかと思っていたんですが、その危惧は今回に限って正しかったようです。少なくとも三浦皇成騎手は差しを期待されて乗り変わるタイプではありません。

距離適性を論ずること出来ません。ルーラーシップ×アユサンというのはことさらに難しいですよね。延長するにしても短縮するにしても、マイル継続にしても、何かしらの理屈は通るでしょう。今は陣営がどういった方策で臨むのか注目するしかありません。

秋にどういった姿で現れるのか、楽しみにしております。

 

最後に・・・

  1. シャンパンカラー
  2. ウンブライル
  3. オオバンブルマイ
  4. ダノンタッチダウン
  5. カルロヴェローチェ
  6. モリアーナ
  7. ミシシッピテソーロ
  8. ナヴォーナ
  9. エエヤン

という結果でしたが、「1~5、8」は母がRelic持ちです。「6、7、9」は4分の1非Almahmoudです。

ちなみに三浦皇成騎手で安田記念を2着したグランプリボスはRelicの甥であるBe Sure Nowを母系に見られ、この父はWar Admiralです。

 

 

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