砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

シャンパンカラーについて

回顧記事で書き忘れていたので、足します。

 

母メモリアルライフの最大の特徴はDanzig直系であること。SecretariatやBold Bidderの様な血統を受け入れやすく、またNorthern Dancerの本数も多くて問題がありません。Natalmaを重ねりゃOKみたいなとこあります。

それでもめちゃくちゃ重要なのはNijinsky≒Storm Bird、Storm Cat≒Chapel of DreamsにNatalmaの経由が限られていることで、これでLyphardとかNureyevとかSadler's Wellsとか、Fair Trial絡みを重ねていたら印象は違ったでしょう。

バルドウィナを相手に「4分の4北米」のTale of the Catを配し、「4分の3北米、4分の1英」のReckless Abandonを配し、これで父母相似配合としたのがメモリアルライフです。

Danzig、Efisioの2血統のみがFair Trialに絡むに留まり、英愛的Hyperionすら希薄。バルドウィナを完全な4分の1異系とした上に、緊張と緩和の素晴らしきHigh Top5×5。そして日本競馬においての素晴らしさは、Silver Hawkから薄く引くHail to Reason。これで未だ8歳ですから、ドゥラメンテばかりがベストマッチではないでしょう。

ドゥラメンテが凄いのは、そりゃそうなんですが、配合に関してはメモリアルライフだって負けちゃいません。

 

しかし、ディープの「全てが追い風」感はすごいものがありましたけれど、なんやかんやで配合が決まった馬ばかりでしたかね。ディープがビシッとハマって強いみたいな。

ドゥラメンテはキンカメ感が強くて、相手が良けりゃ俺も良いみたいな、繁殖が好配合だったらそれで凄い馬を出せちゃう、オールマイティな剛腕。だから「シャンパンカラーすごい」より「メモリアルライフすごい」なのですよね。

ディープ産駒は産駒自身の配合を褒めやすいのですが、キンカメ系は母親の配合を褒めることが多いような。いやぁ、キンカメとドゥラメンテだけですね。この観点においてはロードカナロアはドゥラメンテに劣っています。

剛腕・・・メモリアルライフが如何に好配合であるとは言え、それがその通りに、理想通りに表現されるかは運としか。ドゥラメンテはこの短い種牡馬生活で、その表現を掴み取って、去っていきました。剛腕ですね、そうとしか。

 

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