レガレイラの配合と表現を語るならドウデュースを語るのもセットになるのが面白いところですが、そこからコントレイルやらにも飛んだりとかもあります。にっちもさっちもいかない・・・というのが年末年始の私でしたねぇ。(あけましておめでとうございます)
ものすごく根本的な部分は上記の望田潤氏の記事が書かれているところですね
Romanの母Buckup、Tom Foolの母母Alpoise、Bold Rulerの母母Outdone、こういうのはみんなとにかく回転が速い
この回転の速さに対してThe Tetrarch的な靭やかさがあるんだよっていうのが望田潤氏の主張でもありまして、それはGold DiggerやPromised Landなどの配合を根拠とします。
ここに多少なり個人的な考えを加えるならば、いささかにAdmiration(Pretty Pollyの母)が参加しているということですね。(DisplayなりPromised Landなり)
Pretty Pollyというのはぽっと出の超名繁殖ではなくて、Native DancerやBold Ruler、Promised Landの輩出に手を貸している家系から出ていることも忘れちゃならないと思います。
順序立てて説明することが難しいというか、難しく考えるとどこまでも難しくなるやつでして、まぁ、万事が万事そうであるという世の中の仕組みでもありますが、とまれ。
Burghclereとかトニービンとかを根本的に作り直そうと思いますれば、この回転力と靭やかさの原点を積み込み続けるしかないという話なのですよ。そしてその積み込む貨物というのは多岐にわたって現代へ伝わっているわけでありまして、更に言えば、原点+αが大変発達しているというか、それだけで語ることが出来る時代ではないということなんですね。
つまるところ、血統は常にそうなのですが、「分かりやすい血統の組み合わせを提示せよ」の状況で私は詰まっているんです。多分あると思うんですが、ないんですねぇ。
でも、おおよそ私が伝えたいことは冒頭の望田潤氏の記事がほとんど語っておられるのですよ。
ドクターデヴィアスもアレミロードもアウトサイダー血脈が強いアウトブリードで、だからこそ伝わりにくいTom Rolfeのスタミナを受け継ぐことができたのかと
ゆるふわ系ニアリーというか、細かな脈絡をトニービンやBurghclereにぶつけてですね、それで「競走馬としての表現」というものを勝ち取ろうというのがドウデュースでありレガレイラでありましてね。
アウトブリードとインブリード、そこに選択というものがあるって話なのですよ。格好がつくという話より以前に存在する概念、その母系が抱く美点とは、それを表に出すために何を選択するべきか。配合における最良とはなんであるか。
今回はすごく、なんだかこう、崇高な思想にひたりつつあるのです。
[fin]