砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

来季POGはB&モルタルを攻略したい

私事ですが、JRAVANデータラボ・JRAレーシングビュアー・netkeibaプレミアムを解約しました。JRA公式の映像と無料の戦績・血統表で私の競馬ライフは完結していることに気づいたのです。(不便ではありますが)

これにより私は有料情報と一切の決別を果たしました。昔もおそらくきっとそうですが、今後当ブログに有料情報を元にするネタは一切ありません。

 

さて、B&モルタル。

正味のところ・・・ソウルアンドジャズは失敗でした。私のドラフトにおける失敗です。芝の中距離という舞台で非サンデーを選択するのはロマンチックな話でありまして、新種牡馬の産駒に託すのはお馬鹿なことでした。

B&モルタルの芝適性はおおよそHyperion的な部分に頼るところが大きいというのが私の見立てでして、これはイクイノックスとかアーモンドアイとかのBuckpasser周辺のスピードと戦うにはいささか古臭いんですよね。

これは・・・根幹距離と非根幹距離の差異としても悪くありません。超抜レコードの秋天やジャパンカップな世界に対して、B&モルタルは宝塚や有馬な世界の住人です。種牡馬としてはディープインパクトじゃなくてオルフェーヴルに近いでしょうね。

種牡馬として持つ潜在能力に疑問があるとかではなくて、ガチガチのスピード戦においては凡庸なのではないかなぁと。もちろん、それを引き出す手法がないとは思いませんが。

 

芝じゃなくてダートで狙うべきだった・・・というのも芝レース好きな私としては言いたくないところ。

私はこの、Storm Birdにおける「Northern Dancer+Sun Again」の組み合わせにすごく大きな可能性を感じていたんですよね。サンデーサイレンスに近いものを伝え得るんじゃないかと。だからソウルアンドジャズのB&モルタル×Unbridled's Songという配合は夢を見られるものだと思いました。

夢は夢です。もっと地に足がついた発想をすべきだったんですね。Hyperion軸なんだからHyperionで食っている一族を配するべきだったのです。Hyperionを歓迎し続けた牝系で成功していますからねー。

 

あと、Stage Door Johnnyを尊重することですね。Prince BioですとかSpeak Johnですとか、Crepelloですとか・・・ここらへんで攻めるのが常道で間違いない。しかしディクタスを使えるステゴ肌が微妙なんですよねー。

つまるところ米仏融合の靭やかさを使っていこうという思考で、ウオッカやエアグルーヴっぽいんですよ。なので、むしろ、ソウルアンドジャズはよく走ってるなと。これはRamhyde(Pine Bluffの2代母)がギリギリ作用しているためと考えられて、ナスノシベリウスの名繁殖候補としての素晴らしさもここが生命線かもしれません。

こういうことを言うとボスコヴェローチェも行けそうな気がしてきますが、まー、ランズエッジみたいな素晴らしい繁殖はむしろ4分の1に収まってからが本番なのかもしれませんね。

 

というよりかは、私の「非◯◯」という評価基準がそうなんでしょう。ラルケットよりアズサユミを評価しますし、ロカやブルークランズよりランズエッジを評価します。フサイチパンドラよりロッタレースでしょ?シャトーブランシュよりブランシェリーじゃん。

そんでもって、その素晴らしい4分の1を素晴らしいまんまに提供するのが名繁殖候補たちの手技と言えます。4分の1アズサユミの全部が全部素晴らしいという話はありませんからね。ラルケットの成功とアズサユミへの称賛はセットです。

それも含めて・・・ナスノシベリウスは確かに素晴らしいのですが、これを適切に褒め称える尺度を私は持っていませんから、その点からしても指名を控えてよかったのかなぁと。本当にPOGは後々から思うことが一杯です。

 

来年はB&モルタル産駒に最高の繁殖牝馬を、最高の4分の1を見出したいですね。

 

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