砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

怪物たる所以 2024年東京優駿予想

この配合馬はフサイチコンコルドに差されるだろう、と3月頭に思いました。

マイペースな追走から超抜の末脚。これは実にNijinskyでありまして、レガレイラはきっときっとPrince Chavalierに差されてしまう。ダービーの掟に敗れるだろうと。

ハービンジャーの意外な素軽さ、これの正体にも迫る部分です。この確信の末脚、Prince Cavalierを引かないことが、Nijinsky由来の素軽さを恐ろしいほど削りません。Nijinsky×Prince Chavalierって恐ろしいほど重厚なんですよね。ブエナビスタとか。チェルヴィニアとかアーバンシックとかレガレイラとか、ここらへんはPrince Chavalierの影響が薄いタイプと言えます。だから素軽い。

逆を言えばこれで中山を攻略してきたアーバンシックはちょっと変なやつで、鞍上のワンパターン差しもハマってるんですが、Shareef Dancerってのがこういう差し味ではあります。あるいは、ちょっとダンスインザダークが強いのかもしれませんね。

 

そうなんですよね。アーバンシックのほうがダンスインザダークなのですよ。それならレガレイラって何者なのでしょう。フサイチコンコルドに差されるだろうと思っていた牝馬はダンスインザダークではありませんでした。(そりゃそう)

 

◎レガレイラ

◯シンエンペラー

△アーバンシック

 

方向性としてはジェンティルドンナなんですよね。Wild Riskに絡む部分をサンデーサイレンス直仔でアウトブリードするわけで。そこのスタミナを下地にして中長距離で最強なんですよって主張ですから。

でもそこにPrince Bioが遊びに来ちゃうから、Graustark=His Majestyがそこに関わってしまう母ロカに関しては、これはこれでウオッカ的な要素といえます。RelicとRivermanが絡むピラミマの切れ味を持ってきたらもうウオッカです。

でもジェンティルドンナもウオッカもNijinskyは引きません。こんなにNijinskyなレガレイラの話をしているんですがね。更に言えば2頭ともNijinsky的な種牡馬を相手にして成功してませんし。

それじゃレガレイラはレガレイラなのかもしれません。うん。

 

ステレンボッシュはTom Foolです。だからオークスは桜花賞と同じくらい走って、桜花賞の2倍くらい走ったチェルヴィニアに敗れました。

レガレイラはUnbridled's Songです。でもDanehillです。His Majestyの良質な経由としてのDanehillを表現したUnbridled's Songです。Nijinskyを介してやる仕事じゃないんですよねぇ。そして牝馬の理屈でもないという。

あぁ、そうですね。レガレイラはシャフリヤールに近い。

 

 

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