ナカヤマナイトを問い詰める

期待しているわけじゃない。


フェノーメノ-ゴールドシップ-ジェンティルドンナ
この３連複を邪魔する奴らがいないか警戒しているのだ。






しっかしこうやって見てみると・・・

競馬のデータとかすんげぇ曖昧なもんなのね。

前走１番人気の馬の成績は～
とかさ。

別に意味のないことではないんだろうけど
なんだかインスタントな感じがする。

今回、ジェンティルドンナはドバイ帰りだから
そのデータが当てはめづらくて困ってる人とか滑稽。

その上、天皇賞春組は人気着順はほとんど関係なく勝率が高いのに
単純に「前走５着だからゴールドシップはマイナス」っていう人もいる。


いや、競馬なんて予想しているのはみんな滑稽な人たちだよね。
ははは。



ナカヤマナイトな・・・


意外と母方の血が強いのかもしれない。
アリダー系のカコイーシーズが母父。
カコイーシーズの牝馬は休み明けにガツンとくる。

ナカヤマナイトもそのパターンで休み明けに１着が来てる。
それも高人気の時の走りだから別に珍しい話じゃないが・・・。
やっぱり、一叩きってパターンが強いんだなぁ。

しかしその流れのままに勝てない。
叩いて良くなる馬じゃないってことか。


今回は安田記念から中２日。
その前の一叩き、新潟記念はハイペースだから仕方がないと見るけどさ。
安田記念も同様にハイペース。
そして今回の宝塚記念だろ？

確かにナカヤマナイトは重馬場に強い。
強いけどね・・・？


終わりの足が休み明けにしか使えてないのは厳しい。
本番の方が相手は強い、そりゃ当然だが歯が立ってないのは問題だ。
最後方から展開して直線から一気に差すってレースをしてるし
それが出来る足は血統的にも厳しいだろ。

ステイゴールド×メジロマックイーン産駒

という流行の組み合わせがゴールドシップだ。
アリダー系の母を持つナカヤマナイトとは一線を課す。

極端に「SG産駒」でくくるのは厳しいのだ。



フェノーメノもSG産駒だが
こっちはナカヤマフェスタと同じ組み合わせ。
ステイゴールド×デインヒル産駒だ。

「ナカヤマ」とひとくくりにしてしまうのは早計で
ナカヤマフェスタの成績をあやかるのはこっちのフェノーメノである。
意外とナカヤマナイトに利する材料は少ない。


ただ１つ言えるのは・・・

通常よりも遅いペース。そして後ろからの差し馬がこない。


そんな神がかり的な展開ならば十分勝ち目がある。

負けるレースは大抵上りで負けてる。
初っ端からの足が行かず、なし崩し的に後ろにいっちゃう。
勝ったレースは前を主張しつついい形で後ろに行って、そこから前に出て行くパターン。


端的に言おう。誤解を恐れずに。
足がG1レベルじゃないんです。だから重馬場じゃないといかんのです。

それは休み明けは付いて行く足があるし終わりの足もちゃんとある。
けれど２戦、３戦とこなすうちにそれがなくなるんだ。

そして共通点が１つ。
こいつ、春には勝てない。
つまり春から叩いて夏に入るから自然と夏も勝てない。




まず

夏の真っ盛りに新馬戦が開始されたけどこれが勝ててない。
３戦目、秋に入って函館行ったら勝った。

そして冬。
連対ラッシュして２月の共同通信杯で１着。

そして春。
皐月賞で負け。そのままダービーでも負け。

フランスに渡って、また冬がくる。
OP戦で一着。AJCCで２着。

でまた春が来て。
産経大阪杯で５着。稍重にも関わらず。
その後鳴尾記念、宝塚記念といって惨敗。

秋が来た。
重馬場のオールカマー１着
秋の盾で負け、冬の有馬記念も負け。

２月下旬の中山記念を１着。

そして５月の新潟記念を惨敗。
安田も惨敗。

ときて、今となる。









（北海道的季節感においての）春は勝ててないじゃないか！
（２月下旬は春じゃない。もちろん３月も春じゃない。
　ていうか今年は５月まで冬だった。）



やっぱり春から夏は糞なんだよ。コイツ。
なんかに憑かれてんだよ。


やっぱね。北海道で過ごすだけあってお馬さんはよくわかってるよ。
逆に言えば北海道民じゃないとお馬さんの気持ちはわからんのよ。

あの糞寒いところから糞暖かい所につれてかれてね？
眠たくならないか？て言われりゃそりゃ眠たくなるんですよ。
動きたくないよね？ってやさしく言われたら動きたくないのよ。




「でもお前、これから2kmくらい全力疾走してもらうから」

って理不尽な現実をつきつけられてご覧なさい。
もうジョッキーとかに殴りかかりかねない。
馬だって春眠暁を覚えたいんだよっ！って。



逆に秋とかはなんてのどかな話。

寒くなってきてさ。「もうそろそろ雪が来るかな」なんて言いながら
手をかじかませて家に帰る、そんな季節よ。

そこからどうだ。「よし、本州行くぞっ！」って。

「おっ、修学旅行的な感じかい！？」

とかなっちゃってもうテンション上げまくりよ。
飛行機から出てみたらどうだ！おぉ、暖かいぞ！
上着なんて脱いじゃって、もう半袖だよね。

そこで「これから2km走ってくれ！」って言われても
「そうだなっ！スポーツの秋だものな！」って思うのさ。


本当によくわかってる。ナカヤマナイトは北海道民だ。




[fin]