砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイルCS予想 鉄板パターンに該当する馬は?

今年のマイルCSのメンツ的に何が勝つかを予想したい。


まず鉄板パターン。

「内~真ん中からの抜け出し」。

これが出来る馬の特徴として

「中山での好走歴」「道悪への好適性」だ。

リアルインパクトはここからの抜け出しを2年連続で失敗している。

内から中枠にかけて該当しやすい。

1枠の馬が特に多く、続いて4枠などが該当する。

過去に外枠7枠からエーシンフォワードがやらかしたが例外として見る。

あるいは展開予想の段で可能性として探る。

まずは内~中枠からだ。

筆頭としてカレンブラックヒルを考える。

強烈な先行力、そして脚。道悪に対応可能ならば勝ち負けだ。

鞍上が岩田康誠、ということだから強引な先行策は間違いない。

この馬のズブさは疑いようがないから。最内で溜めて前が空くのを~という戦法じゃ差しきれないだろう。

2番手につけて前の馬にぴったりくっつき、4角で交わしてー、という競馬だと思う。

上手くやれば勝ち負けであるのは疑いようのないことだ。しかし可能性は高くない

続いて面白さ重視にサンレイレーザーを挙げる。

輝ける蒼き4枠に入ったのは素晴らしいことだ。

しかし追い込みからでは届かない枠。中団前目は最低でもキープしたい。

青帽子で追い込みを届かせたのは・・・これも例外ダノンヨーヨーだけだ。

追い込みは基本的に橙色かピンク色の帽子。ヨーヨーが飛んできたのは広く横に広がっていて無理なく追い込めた年である。

京都の坂でペースが上がり、4角で一気に馬群が散らばる。

中団からの差しが奇妙なほど決まるのはそのせいだ。

サンレイレーザーの好走パターンにも当てはまるだけに抑えておきたい馬だ。

実績馬と言えばサダムパテックをおいて他にない。

去年、この黄金パターンをなぞって勝ったのがこの馬である。

枠も良好。ここは再現を期待しても良いはずだ。

その際ネックになるのは「勝ったマイルCS以降の成績がイマイチ」ということ。

東京というコースはキレる脚があれば別だがなまくら刀ではズブさが致命的になる。

そう考えると年をとってズブくなっているのでないか、という危惧を覚える。ズブさは京都でも致命的だ。

しかしまぁ・・・京王杯SCなんかはシルクフォーチュンレオアクティブという末脚の怪物相手だったからな。

あれらと同じ位置からヨーイドン、と追い込めばそりゃいかんですよ。

安田記念なんてのはもっとダメさ。大外枠から最後方だ。中団差し台頭のレースじゃどうしようもない。

ましてやロードカナロアショウナンマイティなんかがいるレース。上位に食い込むのも難しい。

着順こそあれだがサダムパテックならばこんなもんだろう。

ていうかね。これは多分「悪い武豊」に乗られていたからなんだよ。溜め殺しってやつ。

そこから和田竜二騎手に乗り代わりしたのが良いよね。この人はとりあえず前に行く人だもん。

外国人ジョッキーに近い乗り方。とりあえずポジション有りきで良い位置につけることを考える。

しかし本番まで和田竜二騎手、というのはいけない。悩ましい。

内田が余ってるんだから乗せてやれば良かったのに。

和田騎手で何かが悪い、というわけじゃないんだけどさぁ・・・。

イメージの問題だよね。和田が乗ってG1を勝てるのか、という。

あと・・・ダイワマッジョーレもいいな。

2枠4番の絶好枠。ここから先行しておけばハマりパターンだ。

道悪も苦にしていない。馬場が荒れても良い方向に動くはずだ。

去年のサダムパテックに似ている部分が多いしここは若さを武器にガツンとやってほしい。

しかし前の馬を捉えきれないレースが多い。

東京新聞杯では前を行くクラレントを捕まえられなかった。

ダービー卿CTも逃げたトウケイヘイローを捕まえられず。

毎日スワンも逃げのコパノリチャードを捉えられない。

今回はカレンブラックヒルコパノリチャードを潰しに行くだろうから逃げは許さない。

そのカレンブラックヒルを捕まえられるか、というのが最大の課題だろう。

しかしそれも勝機は十分。中団から脚を使えばかなりのものだし!

少し問題になるのは京都経験が少ないことか。新馬戦と前走だけだからなぁ。

そしてクラレントだね。

この馬は・・・どう扱えばいいのか分からないんだなぁ。

外枠だから内~真ん中からくるパターンは難しいと思う。

だけれどね。この馬は強いんだよ。想像をはるかに超えてこの馬は強いんだよ。

マイラーズCは明らかな不利があった。脚の伸びは良かったから悪くない。

阪神カップは斤量1kg差しかない3歳には不利なレース。

キャピタルSトーセンレーヴなどの実績馬と1kgしか違わず、他の古馬とも同斤量での争いとなった。

そりゃ多少の不利も跳ね除けて、というのが名馬だけども。

マイラーズCはちょいと不利が大きすぎた。がっつり前が塞がっていたから。

その割には脚が使えていたから度外視可能なレースだ。

ということで馬の能力は疑いようがない。今がピークの強いマイル馬だ。

問題は枠と展開。半端な外枠、内にはサクラゴスペルドナウブルー、ちょいと場所取りに困る馬たちばかり。

クラレントが勝つにはエーシンフォワードの再現が必要だ。

この馬は内から抜けだしてなんぼ、という面がある。大外一気の馬じゃない。

可能性があるとすれば・・・前で前で、という馬が少ないことか。

逃げ馬はコパノリチャード、あるいはガルボカレンブラックヒル、というくらいなもんだ。

そして強いて言えばダイワマッジョーレサダムパテックダークシャドウなど。

無理をしてまで先行しようという馬は非常に少ない。サクラゴスペルくらいなものか。

そういう面がある以上・・・クラレントが前に行くのは悪くない選択だろう。

しかし外枠から強引に先行して着に絡んだパターンはない。むしろ凡走の条件みたいなものだ。

このレースを先行できるのは1400mで先行できる馬じゃないといけない。

クラレントは1800mでやっと逃げ先行出来る馬。マイルでは中団先頭~先行に控えざるをえない。

まして外枠に行ってしまえば・・・中団外で我慢するしかないだろう・・・。

・・・1着の可能性は低い。最内からロスなく回り直線で中団から抜け出す。

そういう競馬が不可能である以上、1着の可能性は否定するしかない。

外から追い込みをかけて着内に潜り込むことは容易いが・・・。

こうして見ると1着の可能性がある馬は決して多くない。

カレンブラックヒルは能力限界説などがあるからやはり信用しづらい。

コメントを見るに無理に先行はしないらしい。「良い岩田」の騎乗なら面白そうだが。

サンレイレーザーは調教に失敗しているらしい。富士Sの負けっぷりはおかしかったからな。

そんでクラレントは展開に厳しいところがある。

となると実力馬ではダイワマッジョーレサダムパテックの2頭が固い。

3連単の頭はこの2頭で決まりか・・・?

さて、それに対してヒモ候補の外枠勢は中々・・・うん、一筋縄ではいかない、という奴。

ダノンシャークグランプリボスマイネイサベル

リルダヴァルにダークシャドウリアルインパクト

上3頭は実績のある馬たちだ。マイネイサベルはちと怪しいが・・・。

下3頭は若干怪しい馬たち。だが枠的に面白いから消せる程でもない。

更にクラレントドナウブルーを含めれば大混乱だ。カオスっ!

※カオス ランダムに、無作為に選択が繰り返されながらも一定の規則性がある状態。

そのカオスな外枠勢でもグンバツの安定感を誇るのがダノンシャークだ。

ここでも俺がこよなく愛する福永祐一騎手の取捨が難しい。とっても難しい。

ここ一番での乗り替わり。内田に合っていた数少ない馬なのに乗り替わりだなんて・・・ひどい。

京成杯AH富士Sもほぼ完璧な結果なのにな。

そこからの福永祐一だ。頭を抱える。

だが短距離、馬の能力は上位、これはもはや福永祐一の勝ちパターンだろう。

勝ち負けしつつ、ギリギリ届かない、2着軸に相応しい馬だ。

ただすぐ内にいるクラレントが問題よ・・・。

2頭の力が拮抗している、と考えた場合・・・内にいるクラレントのほうが有利だ。

無理な先行策を取れば自滅するだろうがダノンシャークと同じ選択をすれば・・・強大な敵となる。

そして外にもグランプリボスがいる。これは厳しい戦いになるのは必至。

こいつの問題は折り合いだけだかさ。内田からの乗り替わりは面白い。

面白すぎて判断が難しい。ルメールだもん。クリストフ・ルメールだもん。困るよ。

しかし・・・これもまたサンレイレーザーの様に調教失敗気味らしい。

京都コースはスタミナや底力の勝負になるからさ。体重は多いほうがいいはずなんだよ。

京都好走時の体重に戻ってくれればありだけど・・・足りないかなぁ。

まぁ、色々と文句を言えば消せない馬はないくらいなんだよね。

実際、直感で消せばそこそこしぼれるはず。

絞って終わりにしよう。

サダムパテック

ダイワマッジョーレ

カレンブラックヒル

(サンレイレーザー)

クラレント

ダノンシャーク

グランプリボス

マイネイサベル

括弧は消し要素があるもののそれを裏切るだけの能力がある馬。

外から伸びるクラレントダノンシャークを軸にすると良いかも。

クラレントはギリギリ緑帽子だからさ。一番どっち付かずで難しい枠なんだ。

オレンジ帽のダノンシャークは外からの追い込みで確定だけど緑はまずい。

上手くやれば内馬場へ滑り込めるけど何も手を打たずにいると外から被されてジエンド。

ヴィルシーナ式封殺法に嵌められる。それはまずい。

このレースで一番面白いのはクラレントだと思う。

能力上位ながらも身の振り方で天国地獄。

次走のことを考えるのであれば・・・マイルCSは度外視していいよ。結果の良し悪しにかかわらず。

ただクラレントの能力上位を信じてください。来年の安田記念・・・見てろよっ!

[fin]