砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

グランプリボスを忘れられなくて

安田記念の衝撃って・・・すごいっすよ。あれ。
サクラバクシンオーってのはすごい力を秘めているんだね。 G1馬はショウナンカンプグランプリボス。 最近ではベルカントなんかが重賞を勝っているな。 後継種牡馬としてショウナンカンプ。ショウナンワダチにショウナンアチーヴを輩出中。 ショウナンアチーヴは「ショウナン×ショウナン」と馬主の魂を感じる配合。 母のショウナンパントル阪神JFを勝っているG1馬。バブルカンパニーの牝系。 バブルカンパニーバブルガムフェローを輩出。父サンデーサイレンスバブルプロスペクターからはザッツザプレンティ。父ダンスインザダーク。 ラヴアンドバブルズからはディープブリランテ。父ディープインパクト。 つまりサンデー系とは非常に相性が良い牝系と言えるだろう。 それでも非サンデー系で実績もあまりないショウナンアチーヴをつけた。すごいことだ。 それはともかくサクラバクシンオー。 重賞勝ちは1400m以下。すべて。 ・・・実は全てじゃなかった。 例外として、まず一頭がグランプリボス。 もう一頭がメジロマイヤー。 バクシン産駒なのに1600m~1800mに勝ち鞍が集中。愛知杯を3着したりね。 きさらぎ賞小倉大賞典を勝ってるし変な馬だ。(当時の愛知杯って混合だったんだ) シェルビーってのもなかなかマイルで活躍中。アドマイヤベガが母父。渋いっ! トニービンノーザンテースト、両方入った馬って微妙にレアじゃないか? 5月31日に1600万下を勝っている。惜敗続きでオープンまでかかった5歳馬だ。 でも1400mくらいがいいのかな?1600mは能力でこなしただけか?これからに期待。 他にはタツストロング。 グランプリボス的、とモチジュン先生の評価。 アザゼルというのは勝ちに恵まれないのに1800m~2000mを走り続ける変な奴。 確かな名血統を背景にしているのにね。キャットクイルファレノプシス-スパンゴールドと続く牝系。 キャットクイルは上記のファレノプシスを輩出。桜花賞秋華賞エリ女と驚異的な牝馬。 そして現代になってまた化け物を輩出する。それがキズナである、と。 今の競馬においてはファレノプシスの父が邪魔になるのかもしれない。 ブライアンズタイムはパワーが勝ちすぎるから。最近のG1級馬に見ない馬。 だからマヤノトップガン種牡馬として活躍しないし・・・。 おっ。 アグネスタキオン×スパンゴールドで「アワーグラス」という馬がいるじゃないか。 ウイニングポストでもチャンピオンジョッキーでも愛用する馬名。 アワーグラス=砂時計。はい、チャゲアスの名曲「砂時計のくびれた場所」から俺もブログ名にあやかっております。 アグタキというところが素晴らしい。肌にまわって活躍馬を出しておくれ。 ドラゴンライズというのもいる。 母母はタレンティドガール。まさしくチヨダマサコ牝系。ホエールキャプチャの近親。 レインスティックもそうだな。アイルランドトロフィー勝ちがある。東京2000m。 シンボリアニマートってのも2000m勝ちが。代替血統の多い母だ。 それでもやっぱりマイル未満がベスト。重賞勝ちもマイル未満がほとんど。 更に面白いのは本命が勝つことが少ないことか。 3番人気以上で勝ち切った馬の内訳・・・
フィリーズレビュー2番人気ベルカント阪神1400m
スワンS3番人気グランプリボス京都1400m
CBC賞1番人気ダッシャーゴーゴー阪神1200m
NHKマイルC1番人気グランプリボス東京1600m
オーシャンS3番人気ダッシャーゴーゴー中山1200m
京阪杯2番人気スプリングソング京都1200m
アイビスサマーD3番人気カノヤザクラ新潟1000m
セントウルS3番人気カノヤザクラ阪神1200m
アイビスサマーD2番人気カノヤザクラ新潟1000m
ガーネットS3番人気タイセイアトム中山ダ1200m
ファルコンS2番人気アドマイヤホクト中京1200m
セントウルS1番人気シーイズトウショウ中京1200m
函館スプリントS2番人気シーイズトウショウ函館1200m
函館スプリントS2番人気シーイズトウショウ函館1200m
CBC賞3番人気シーイズトウショウ中京1200m
阪急杯1番人気ショウナンカンプ阪神1200m
スワンS2番人気ショウナンカンプ京都1400m
高松宮記念3番人気ショウナンカンプ中京1200m
上に行くほど最近で下に行くほど古いデータとなります。 全部で18勝。そして9頭。 面白いのは本番の勝てなさだよね。 重賞を何度も勝っている馬がステップレースを勝っているんだぜ? 特にセントウルステークスダッシャーゴーゴーが4番人気で、カノヤザクラが3番人気で、シーイズトウショウが1番人気で。 でも本番じゃ2着3着にとどまってしまう。 これは母父バクシンのハクサンムーンも似ていて、セントウルSを勝って本番は2着。 つまり中山が鬼門なのでは? と重賞戦績を見てみれば・・・ ニュージーランドTを7番人気1着、エイシンツルギザンオーシャンSを3番人気1着、ダッシャーゴーゴーガーネットSを3番人気1着、タイセイアトム。(ダート) 他のレースに比べりゃ圧倒的にすくねぇな。 人気を背負って勝ったのはダッシャーゴーゴーだけで、コレはG1を勝ち負け出来る馬だ。 でも改装前の中京を得意としている節もあるし中山でもありじゃないのか? と思ったらシーイズトウショウが稼ぎだした数値だった。 こいつは関西とローカルなら走るけど関東はさっぱり走らん。中山も東京も。 中京での戦績はなかなか悪くないな。3-0-2-3。3戦した高松宮記念は0-0-1-2だ。 CBC賞が2-0-1-1で、中京開催のセントウルSで1-0-0-0と。 阪神はそこそこ走っているからおかしな話ではない。 サクラバクシンオーのデータを見ても 新中京以外のローカルが良い。関東・・・特に東京がやばい。連対率二桁切ってる。 古い中京のデータはかなりのもんだ。 関西は阪神がそこそこか。京都が安定しているな。 エイシンツルギザンはそれらのデータを無視しているが。 ニュージーランドTを1着、NHKマイルを2着。キャピタルSを2着。 それ以上に無視しているのがグランプリボスか。 NHKマイルC(東京マイル)と朝日杯FS(中山マイル)を勝っている。 それでもモチジュン先生は「光速の京都外か長い直線」とおっしゃっているわけだが。 なると朝日杯は格で押し切ったということになる。 朝日杯に関しては 「バクシン産駒は晩成的で、若い頃は体が柔らかいために距離延長が効くのだろう」 みたいなことを書いておられました。 エイシンツルギザンにしても晩成するとスプリントに移行していたなぁ。 しかしグランプリボスは確かに晩成している。でも安田記念を好走。 バクシン×サンデーはマイルあたりがベストになりやすい、とのことでもあるが・・・。 それでも1400m的になるはずで、極悪馬場の安田記念を走る能力は伺えない。 明らかに2000mクラスのスタミナやパワーが望まれる展開だった。 パワーと1400m的な能力で押しきれるならばレッドスパーダが好走していなければならない。 逆にワールドエースジャスタウェイショウナンマイティが走っているのだから絶対にそれはないはず。 だからグランプリボスは1800mをこなさなければならないのだ、と。 というよりも今回の安田記念を2着したその能力をどこで予想できたか、ってのを考えなきゃならん。 逆説的に「1800mをこなして然るべき」ではなく、その土壌がどこにあったか、だ。 次はそれを考えてみよう [fin]