砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

3歳制覇はシンボリクリスエス以来となるらしい 秋天小言

でもボリクリの秋天はあれですよ。中山開催ですよ。

皐月賞に似たものがありますから3歳馬が台頭するのも不思議な話ではないと思います。

賞金面でも春の中山で稼いだ馬が得意の中山中距離やったー、と出走しやすいですし。

クラシックへ向かう馬はみんな中山を好走して皐月賞へ向かうわけですし。

そりゃ京都開催もありますがね。京都で出世したなら菊花賞へ向かいたくなるでしょう。

古馬混合の東京2000mなんて3歳馬にとっては過酷すぎる。

・・・

そっか過酷だものなぁ。中山とか東京とか些細な差かもしれない。

つまりね。うん。

シンボリクリスエスの名前を挙げるんじゃなくて、バブルガムフェローを挙げなさい。


そういや野元さんがコラムで凱旋門賞について書いてましたね。

大人しく外人ジョッキー載せとけよ、とか。国外の前哨戦使えよ、とか。

まとめると「本当に勝つ気あったの?」という論調。

なかったんじゃないですかね。叩きみたいなもんだと思います。

ジャスタウェイは・・・オーナーに金がなかったんじゃねぇの、と邪推したくなる。

ゴルシとハープはジャパンカップ有馬記念へ行く気満々だしさ。

3歳牝馬で狙ってみよう。ちょうどいいレースがないから凱旋門行ってみよう。

そのくらいの考えだったのでは。

でも凱旋門賞って本気で勝ちに行くレースじゃないと思う。

日本競馬とは馬場も展開も違っているもの・・・。

競馬ってほら。あくまでも「優れた種牡馬繁殖牝馬の選定」が目的でしょ。

だから日本競馬に順応した素晴らしい馬を作ることが大切で、凱旋門賞を勝つことは大切じゃない。

凱旋門賞は欧州馬場に順応した素晴らしい馬が勝つべきでしょう。

本当に凱旋門賞を勝ちたいなら話はそんなに難しいことないですよ。

社台グループの資本を動員して国外で繁殖に励めば10年もせず結果が出るでしょう。

あるいは芝を全部洋芝に変えてしまえばよい。それだけでしょ。

しかし転換期はいくらでもあったのにそれをしなかったのは・・・

今の今まで日本競馬を支えてきた血統馬たちを全て無駄にしていいのか、という勿体なさというかね。

馬産に携わる様々な人たちの経験や知識までをも犠牲にするほどのことではない、という事じゃないかね。

社台だってそうよ。世界に通用する馬作りを目指してはいるでしょうが

あくまでも日本における馬作りの範疇を超えやしないでしょ。凱旋門を勝てても日本の馬場で敗れるんじゃ話にならん。

やっぱり目指しているのは日本最強馬であろうし、その馬を以って凱旋門賞を制したいはずだ。

だから函館や札幌で洋芝を使う、という分別の仕方は非常に良いと思います。

自動車だって電気自動車じゃなくてハイブリッドがよく走ってる。

いずれ札幌記念がG1になったりしてさ。競馬がもっと盛んになれば洋芝特化の馬とかも出てくるよ。

その時「これが日本の洋芝最強馬だ!」と凱旋門賞へ向かえばいい。それで敗れたなら「なんでだ!」と皆が机を叩くでしょう。

「なんでだ!」じゃ締まらないね。「なぜだ!」と。

だからそれまではディープインパクトオルフェーヴル、あるいはジャスタウェイ・・・

こういう「ちょっと違う馬」を「日本らしい競馬」で走らせて欧州馬を負かそう!という夢。

夢を見ていいと思う。日本人騎手を乗せてもいいと思う。大外一気でも構わない。

ガラパゴス世界からの挑戦なのだからヘンテコでよいのだ。

それで勝てたら「あいつなんだ!あの日本馬くそ強いぞ!」と本場の人たちを驚かせて

「見たか!これが和製ダンシングブレーヴだ!なんだったら和製ラムタラもいるぜぇ!」と笑い飛ばしてやりゃいい。

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