決して切れる配合ではないんですな。
モチジュン先生は「北米血統らしいワンペースなところがあって」と。
だから流れ差すような形で本領を発揮するのだと仰る。
そのシアトルスルーがエルコンドルパサーには内包されているわけです。
モチジュン先生はボルキロとかナスキロとかを軸にして血統を開拓なされている方ですが、
なかなかその主軸となるこれらの要素を綿密にブログへ書いてはくれないorz
そりゃ飯の種ですしねぇ・・・。古い記事を掘り起こしてもなかなか見当たらん。
ナスキロラトロが最も良いとは言っていて、シアトルスルーはボルキロラトロ。
ボリクリ産駒でもLa Troineの増幅を行う形は多々ある。Francis S.をクロスさせたりBuckPasserがあったり。
エピファネイアはSeattle Slew×SS×SW×RobでHail to Reasonをクロスさせていますな。
(シアトルスルー、サンデーサイレンス、サドラーズウェルズ、ロベルト)
ナスキロ血脈はなく、ハビタットとシアトルスルー、サンデーで弾けているようなもんですか。
サドラーズウェルズはラトロ持ちですからボリクリ配合を考えても良好です。
うーむ。ヘイルトゥリーズンのクロスの仕方を考えると中長距離の適性は高そうですが。
実際に菊花賞を勝っているし、淀みなく流れたジャパンカップを完勝しているし。春天に出てほしいなぁ・・・。
ただシンボリクリスエスから12秒後半で溜められる産駒が出るとは思わないのだわ・・・。
ガチの3200m持続戦になるならば11秒ラップ下の恩恵があるから勝ち目もありそうなんだけども。
現時点においては淀みなく流れる2400mがベスト、ということでしょうかね。
ボリクリ産駒ってのはやはりスローで溜めて激しく伸びる様なものではなく、
シアトルスルーを弄るのならばモチジュン先生の言う北米的ワンペースが良いのでしょう。
ワンペースということは距離の融通が効かないというか、ドスローの弱さがあるというか。
つまり柔軟ではなく強靭な馬体にシフトするはずですわ。
フェノーメノも俊敏に弾けていたころのステゴ的柔軟性が失われた様にも見えて、
本格化によりハイペース春天で淀みなく流れこんで差す馬になってしまったとも言えます。
ステゴ産駒って本格化してしまうと展開の融通がきかなくなるのかもしれない。
基調は消耗戦巧者であって、サンデー直系とは思えないくらいに強靭な馬体を持ってしまう。
フェノーメノはそういった奴らの中でも変わり種と言えば変わり種ですが、
結局はゴールドシップの様な強靭なストライドへ宗旨替えして、中距離のスローで大負けしちゃいますな。
それでもオルフェーヴルの様な絶対王者を出しましたしね。ステイゴールドも浮かばれますわ。
・・・オルフェはオルフェで春天を展開負けしてるかね。アレは石橋脩が他の騎手たちに勝ったという見方でいきましょか。
ビートブラックと一緒に抜け出す形にしていればオルフェが勝っていたと思いますし。
いかな舞台でも格の違いで押し切ってしまうのが三冠馬です。
うーん。トーセンラーのことを考えると決め手勝負で距離の融通を聞かせることが多いのかなぁ。
エピファネイアにしても瞬発力で差しきれない形での負けが多い。
サンデーはどんな繁殖を相手にしても中距離馬に仕立て上げてしまうという。
つまり生粋の短距離馬と長距離馬は作り得ない、という意味でもあるよねぇ。
モチジュン先生は安田記念になるたんびに嘆いている気がする。
サンデーとワンペースが対極にあるならばある程度はワンペース的に長距離馬もならざるを得ないはずで、
エルコンドルパサーはサドラーズウェルズを経由したヘイルトゥリーズンクロスでサンデーパワーを封じていた可能性が。
サンデーらしさを封じ、Special的なピッチ走法+シアトルスルー強靭。そして鈍足血脈(褒め言葉)をどこかから持ってくる、と。
緩やかな流れを自然に走れるわけですので一瞬の俊敏性はない。
しかし流れこむ様にジワジワとペースが上がっていく・・・つまりシアトルスルー的な展開で差す脚はある。
それこそ長距離的なスパートであり、芝ではイマイチ居場所がないシアトルスルーのあり方だろう。
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