砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

なんか芝の状態が良すぎない? 中京記念予想

いったいどんな時計で決着するんだ。


これはもう大外からヒャッハーできる感じじゃなくて、ストライドロスに注意してロングストレートと思って追い込む様な・・・新潟とか阪神外とかと同じくらいのイメージで追い込んでは届かないという事。

むしろこれは京都的に「流れこんで追い出しを遅らせる」という方向が良さそうで、それならばマイラーズを前受けして脚を使ったレッドアリオンを買わなきゃソンソン。流れこむ→切れる→持続する、という三拍子展開ならばずば抜けた存在だろう。

中山外回りでゴールデンサッシュサッカーボーイの血を狙う様な呼吸でもあるからステゴ産駒であるゴールドベルも悪くなさそうに見える。だが母がロベルトダンジグだから結構ピッチで走るタイプ。あの短胴で伸びのない馬体で中京マイルというのはいささか先生。

そしてカレンブラックヒルSir GaylordSecretariatが活きる時が来たのだわ。基本的にそこら辺は使わずに勝ってきたが小倉大賞典勝ちを見ても阪神より平坦の方が走るタイプ。東京の4角で突き放し気味に動けるのは600m-400m間が平坦であるから、という見方も出来る。

また上記の様に今の芝状態ならば3つのプロセスを踏む流れになるから秋山カレンブラックヒルの引き出しの多さが光る。4角から追いっぱなしで入線間際に交わしさる・・・という一芸アタックを真正面から凌がなきゃならない例年の中京記念ではないのだから、秋真カレブラの合わせ技で対応は可能。

だけど普段通りの優勢勝ちが出来るかと言えば難しいわな。持続戦ではオリービンの方が上手だと見込まれるし、瞬発戦ではレッドアリオンに撫で斬られる。急坂があることは変わらないから馬券外から馬券内へ、という程度に評価は落ち着く。

そしてレッドアリオンのお母ちゃんと同じ様なおっかさんを持つのがダローネガ。

アリオンの母エリモピクシーダンシングブレーヴ×テスコボーイ×ヴェイグリーノーブル。ダローネガの母カメリアローズがホワイトマズル(ダンブレ直仔)×キタノカチドキ(テスコ直仔)×バステド。つまりサンデー×Lyphard×ハイインローの配合形は変わらない。小倉千八でも好調であるし2歳時にはデイリー杯2着。また中山外マイルの成績も好調なので下りは得意なはず。

東京で差せるのが今まで不安だったのだがそれもプラスの材料となった。彼のマイル好走条件である「公式ラップの終い3Fが34.5秒以上」「1分33秒以上で決着」も満たしそうなので外れのないところかと。

オツウはハーツクライらしい馬だからロングストレートでスピードを持続した方が良い。だから流れこむのはベストだし、牝馬なのでムッキムキに本格化したわけじゃないみたいで平坦でスピードをキャリー出来ればなかなか捕まらない。中京記念は牡馬的だがハーツクライほどの親父を持つならば誤魔化しは効くだろうし、今の馬場も丁度良いんじゃないかな。

ただ登坂後にいの一番に止まるのは逃げ先行馬で、前残り傾向の馬場を意識して展開すると怪しい。スピードを殺したくないから外目から外追走というのは悪くないんだが、馬場状況と相手関係を考えると少し拙い競馬。

この馬の勝ち方は基本的にスローロンスパからジワッと抜け出すものだから牝馬らしくもハーツらしくもある。東京で三浦皇成を乗せて勝ち切るってのはすごくイメージ通りで好内容のレースだ。

登坂のことも含めて中京より東京の方が向くのは間違いない。そして前前走と同じことを、メンツが強化された今走でやろうというのは仮に東京であっても難しい話。好走してくれると思うけれど馬券になるためには人気上位陣に何らかの不利が必要で、今の中京は一時期の新潟の様に内外フラット大きく広がってレッツゴー状態ならそれも期待できないだろう。不利があってもオツウの大外枠が帳消しになる程度かねぇ。

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