砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

予定調和よしとせず 小倉記念回顧

幸も和田竜もここまで主張するとは。

牝馬だしメイショウナルトの尻でも眺めるんじゃないかと思ったが・・・そうな、秋山のラップ感覚ならこれには競りかけたりしないわな。ましてやこれだけ外だと積極的にハナを切ることはしない。

ノボリディアーナは千八までの馬だからこれをやるとまず残らん。だがウインプリメーラ阪神二千の前崩れを凌ぐだけのものがある。母父フォーティナイナーは伊達じゃなかったなぁ。米血主体のステゴだから平坦で上昇するのは読めていたが・・・これほどか。

内枠の馬で絶妙のポジションを取ったのだからまぁ分からないでもない。だがアズマシャトルが差すか・・・。平坦のゼンノロブロイは軽視出来ないのは分かっていたけれど・・・うーん。

今の小倉は直線が50mくらい長くなったイメージだから差し届く阪神2000mとニアリーの関係にあったのか。サンデーミスプロの靭やかさを持ちながらも阪神で頑張った二頭が平坦で良化したのには納得。アズマシャトルエアソミュールを差せるだけのものがあったわけだから。

するとマジェスティハーツに凌がれたのは登坂の分か?女性的なロブロイと牝馬が残った傾向から考えると靭やかさが重要な展開だったのだわ。靭やかに流れ込むことで・・・と。

そんなかで差し込んだベルーフ。どうかんがえるべきか。

ステゴ牝系だから平坦が良かったのだろうか。本格化してもナカヤマフェスタではなくフェノーメノっぽい平坦ベターなタイプになるかも。古馬になるのが楽しみな一頭だ。

Lyphardクロスのディープがフォーファイブシックスとは面白い結果だなぁ。トーセンラーほどしっかりとまくれず、トーセンラーほど靭やかでなく、トーセンラーほどスタミナがあるわけでもない馬がゾロゾロと。

加速力 マローブルー>パッションダンストーセンラークランモンタナ

持続力 クランモンタナトーセンラー>マローブルー>パッションダンス

柔らか クランモンタナトーセンラー>マローブルー>パッションダンス

靭やか トーセンラー>マローブルー>パッションダンスクランモンタナ

柔らか持続力のクランモンタナがドナドナドナドナと差したのが今年の小倉記念最大の見所だろう。加速力と靭やかさ・・・「ディープ×ミスプロNDスペシャル」が、それもマローブルーほどの好配合馬さえもディープトニービンには敗れるのだ。

今の小倉馬場の持続戦で3角からまくりかかれば加速とかではなく持続力一本勝負になるのだわ。ナタ切れハービンジャーステゴ全妹のベルーフが2着までジワジワと差し届かせたあたりにそれは表されている。

メイショウナルトはあそこまで揉まれたらダメだわな。前に突き放されて馬群に飲み込まれ、しかも前半は外枠から持続ラップを刻み・・・そこからファイトバックするものは最初から持ち合わせちゃいない。だから武豊も田辺も最終的には突き放していたもの。「俺は自由だ!」「俺は強いぞ!」と前向きに頑張らせる技術が大切なのだわ。

ジャイアントリープは無理だったな。これだけしっかりとした2000m戦だと厳しい。この展開だと後方から差して欲しかったかな。このラップを差して何秒で上がれるのかが見たい。

サンデー×ミスプロ×ロベルトで凌いで差し切るレースか。やっぱり芝が深いのかな。ザテトラーク的靭やかさと米血パワーの両立、それで勝つというのは札幌のイメージだが・・・。

にしてもウインプリメーラはどこからこの持続力を引っ張ってきたのかね。ラトロでもハイインローでもない。

テディを母系的に重ねてローマン的突進力の増幅・・・?もう少し分かりやすい血統だと買いやすいんだがねぇ。

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