砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ブライトエンブレム~Riverman~Mr. Prospector セントライト記念予想

男馬はダートを走らせたほうがいいのではないか

男馬だと「ナスキロラトロ」と「Romanパワー」の両立が難しいわけであるから、アロンダイトを教科書にしてNever BendBold ReasonとSadler's Wells≒Nureyevの緊張と緩和のリズムを使うのが良さそうである。

(ヌレサドニアリーの余剰であるボールドリーズンを緩和部分と見て、それをネヴァーベンドで緊張させる。)

そしてMr. Prospectorの母母SequenceがCount Fleet×Bull Dog×Blue LarkspurであるからPrince Johnの母Not AfraidのCount Fleet×Blue Larkspurに脈絡。Bull Dog=Sir Gallahadはどこでもクロスできるのであまり深く考えない。またKingmamboの母系を見るとNeriadがPrincequillo×Count FleetなのでPrince Johnと同じ。

Blue Larkspur×Sir Gallahadの組み合わせはSeattle Slewの父Bold Reasoningからも見当たる。ナスルーラの靭やかさを下支えするときに使われるっぽい。

Count Fleetってのは米三冠馬。非セントサイモンのSundridge直系だが父はSt. Frusquinのクロスが入る。このSt. Frusquinはセントサイモンの後継種牡馬。母父Hasteにはセントサイモンの名は見られず、母母StephanieにはPersimmon、Charm、Rock Sandを経由して三本ある。Persimmonは上記のSt. Frusquinと同父同期のライバル関係にあった、とWikipediaでは書かれている。

Persimmonの母父はHamptonでこれもまた非セントサイモン血統。またThe Tetrarchの名もあるので非セントサイモン血統を豊富に備えた感がある。Polymelusを持たないのは大きいだろう。何故かと言うとMr. ProspectorはPolymelusの緊張でセントサイモンを誤魔化したPolynessianの直系であるし、母父NashuaもPolymelus直系。これ以上抱えるとセントサイモンの緊張よりCyllen×Hamptonの緊張に悩まされる事になる。この危ういバランスを米血×セントサイモンの血で誤魔化すのがアメリカ流。エクリプス系×レキシントンのヒムヤーは緩和力ハンパないっ!

米血ってのは基本的にエクリプスとレキシントンがごちゃごちゃしているわけで、これもまた緊張しているのだわ。Count Fleetの母父Hasteは非セントサイモンの緩和材料だが中身はヒムヤー的緊張がなされているし、Mr. Prospectorの父母父のCase AceだってOrme直系のFlying FoxとHimyar直仔にして特濃血統であるDomino、そしてHamptonの直仔Bay Ronaldをそれぞれクロスして無理矢理誤魔化したような馬だもの。

「HamptonとCyllene」「セントサイモン」「EclipseとLexington」「SundridgeとThe Tetrarch」で構成されているのがMr. Prospectorなのだわ。気軽に触れるのはNasrullahくらいしかないという危うい血でもある。

ノーザンダンサーは常識の範囲内でクロスされまくっているけれどミスプロはそうでもないだろう。パワーに傾くのか靭やかさに傾くのか周りの血に強く影響されるから触ってみないとほとんど分からない。ゼンノロブロイは靭やかさへシフトするけどキンカメはパワーへシフトするというような例があるねぇ。

なのでブライトエンブレムの判断が難しい。RivermanとPocahontas、Sweetest Ladyを経由されたRomanクロスがOur Emblemヘクタープロテクターにどんな影響を与えて、男馬をどれだけパワーへシフトしてしまうのかが全く分からない。

クロフネ(芝スピードのダート馬)なのかデスペラード(ネオユニステイヤー)なのかロジユニヴァース(重馬場マスター)なのか。

こうして考えるとミスプロクロスではなくクラウンドプリンス=Majestic Princeを使ったニアリークロスだったならば芝中距離まくりの大物に仕上がっていたのではないか・・・とOur EmblemWoodmanの名種牡馬にケチを付けたくなる。無茶な要求よなぁ・・・。

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