砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

懊悩 秋華賞予想

時代小説では結構な頻度で出てくる「懊悩」という言葉。Oh No・・・と外国人が喋っているところを想像しても大きな間違いではない面白い日本語。


意味は「なやみもだえること」。なんでこんなに悩んでいるかと言うと・・・展開がさっぱり読めないことがまず一つあって、例え持続戦になってもその上を差しきってくる馬が想像しづらいことにある。

「俺は外回り馬なんだわ!まくりジョッキーを背にストライドをジワジワと伸ばして直線をきっかし差しきって見せるのだわ!」ってやつがいない。強いて言えばミッキークイーンクイーンズリングなんだが・・・これらはRivermanだからねぇ。本当にモチジュン先生の立ち上げるエントリは急所を突いてらっしゃる。

RivermanってのはRomanの分だけパワー気質で、下って平坦をサラサラサラ~と流れていく京都だと少し力っぽいんだな。RivermanってRomanの突進力を差し脚へ変換しているところがあるから、綺麗な馬場を慣性を重ねてストライドを伸ばす走り方が下手くそなのだわ。

Romanの突進力ってのはつまりはアメリカンなのよな。手先で砂を巻き上げて前へ前へと突き進む走りなんだ。自前のパワーでガシガシとスピードを乗せていくから登坂でも失速しない。

過去の勝ち馬にTom Fool持ちが多いのはその辺りが影響していると見えて、やっぱり前捌きが綺麗で下りの効果を最大限に活かしてストライドを実直にスルスルと伸ばす馬の方が格段に優位だ。

だが・・・まくってしまえば大抵のことはどうとでもなる。Romanもまたまくりの血統だ。ミッキークイーンに浜中が、クイーンズリングにミルコが乗るんだからね。絶対に消せないのよ。例えデータでは低調のRivermanでも・・・。そこにSir Gaylordがある限り。

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