砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ヒットザターゲット ジャパンカップ予想

たまに忘れそうになるがこの馬は重賞を4勝しているんだよね。

この馬のすごいところは最後の最後の最後に脚を余すことが出来ることで、周りはもう脚が上がってドロドロとした争いを展開しているというのにヒットザターゲットはそこを異次元の脚で交わし去っていく。Hyperion色の強い血統だが反応が馬鹿みたいに鋭い。しかも札幌記念だって入線後には交わしているし、脚を使いきってないのでは・・・。

最大の弱点が登坂で加速できないことだな。秋天を見ても反応するのは残り200mになってからだし、血統もまたHabitatだからねぇ・・・。

ヒットザターゲットが脚を使いきったレースと言えばジャスタウェイ秋天くらいだろうか。Mahmoud様のブログから引用させてもらうと、

13.8-12.1-11.8-11.7-11.2-11.4-11.6-11.8-11.9-12.2の1分59秒3。秋天でこの負荷のかけ方はかなり厳しいもんだろう・・・。それでも終い1Fはジャスタウェイエイシンフラッシュに次い3番目に速く、ジェンティルドンナと同タイム。後ろから差し込んでこれだけ脚を残せるというのは化け物じみている。

この馬がやけにあっさり勝ってしまうのは中距離馬としてのスタミナが超一流であるからで、脚の使い方を間違えなければ勝つべき時に勝てる馬なのだわ。後出しジャンケンの最強馬と言えばダンシングブレーヴ。結果としてはこれと同じ競馬になっている。

事の経緯はまるで違うけれどね。Habitatは前のめりに動くから登坂中にはストライドが伸びないのだわ。代わりに息を入れながらごく自然に下れる。

あと、ゴールドシップと同じように食らいつくように走るから前が落ちてきた時にハッスルするね。競馬の上手い下手を言えばこっちの方が断然上手い。切れる脚で食らいつけるのだから。あいつはスタミナで競り落とすしか方法がない。

だからゴールドシップとは好相性。奴が競り落とした馬に食らいつきながら走り、東京なら終い200mでゴルシも食えるだろう。それ以前に伸びた馬を食らうのは難しいかもしれないがねぇ・・・。

ダンシングブレーヴなら後方から差してきた馬を好位から後出しで差し切ることが可能だ。だからこその元最高レーティング保持馬よ。けれどヒットザターゲットにそれを望むのはあまりにも酷だわなぁ。

おそらく後ろから運んで内をスルスル進むことになると思う。ベストは京都だからここで大物食いは厳しいけれど、相手次第では3着を拾うことも出来るんじゃないかな。

もし京都2000mのG1があれば筆頭候補なんだけどね。惜しい。

[fin]