砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ゴールドシップ ジャパンカップ予想

馬とは思えない嘶きを発するすごい芦毛、それがゴールドシップ様だ。

ステイゴールド×メジロマックイーンという一世を風靡した黄金配合馬。祖父に似た芦毛の馬体とユニーク過ぎる競馬で三冠馬オルフェーヴルより人気とヘイトを集めるすごいやつ!信じた瞬間裏切った、を地で行くぞ!逆もしかりで信じなかったら裏切らないぞ!呂布みたいなやつだ!

鈍な動きをするがストライド幅を思えばそこまで脚さばきが遅いわけではない。33秒でビュッと反応するものはもうないが、メジロマックイーンのスタミナが発現した今となっては不要である。Blandford的な切れ&スタミナが表現された以上は、この時代錯誤な競馬に相手を引きずり込むだけよっ!

まず話題となるのが先行するかどうかなのだろうが、これは考えなくてもよいと思う。

というのもゴールドシップの強さは競馬を支配することに始まるわけで、先行しても・・・あるいは逃げたとしても支配するには及ばないのだわ。これが京都2200m、2400m、あと東京2500mならあるいは、と。

京都外回りが一番レースを支配しやすくて、これは小回り的1角2角と登ってすぐに下る3角周辺の難しさが妙味ありだ。序盤にペースが落ちるから後半に負荷をかけやすく、4角で前にいられれば平坦ストレートなので持続力一本でなんとかなる。ゴルシの脚さばきがまた平坦向きだしね。

東京2500mはすぐに登坂があるからスタミナでゴリ押しして先行できる。目一杯押していっても登坂超えだから行き脚は折り合える範囲内だ。スローに落とす時は絶対に訪れるのだから折り合いをつけるのは早いほうがいい。

しかし東京2400mというのは平坦&下りが1000mほど続くので、気性のヤバいゴールドシップを押していくと落ち着かせるのが難しい。ゲートを出してからそんなに負荷をかけてしまうとへそを曲げる可能性もある。名手横ノリをして分の悪い賭けと言える。

だから折り合ってから気持ちを切らさせないロングスパートの方が可能性は高い。そして仕掛け時は1000m通過直後の登坂。ここを機に前の馬はペースを落とし、下りを緩やかに進んでいく。そこをまくって下りながら行き脚をつけ一気にまくる・・・ゴールドシップの大まくりを見出したアンカツさんがウイバリでやった戦法だ!

ただ・・・前をドイツ勢が支配した場合は下りから仕掛ける可能性がある。そうするとまくれないことでへそを曲げるだろうなぁ・・・。

ゴールドシップって捕まえることに対してすごい前向きなんだわ。春天の直線を見ての通りに前にいる馬をターゲットオンして捕まえに走る。抜かせないんじゃなくて抜くために走っている。この連鎖で伸びていくんだわ。

直線に入って単独状態になった時にちょっとフワッとしてる。カレンミロティックが射程圏内に入った途端に食いつくように走り始める。抜いたらまたフワッとしてる。満足するまで走るが満足したら走らないっていう面倒なやつよ。

だから鞍上の横ノリさんとしては前が落ち着いたところを狙いたい。抜いていく気持ちをゴールドシップに切らせたくない。もし1角2角のあたりでスローに落とし始めたら・・・向こう正面に入る前にエンジンかけるかもしれない。エンジンのかかる向こう正面入り口でサーッとまくって登坂でサッと鎮める、これもまた一つね。

成功した場合は4角通過時点で3番手くらいにいるだろう。そこから伸びる馬は確実にいるわけだからゴールドシップをアタマから買うのは少し不安があるね。極端に内馬場が悪いわけじゃないし外を通った馬が押し切るには東京の直線は長過ぎる。

内でジッと溜めて脚を使って抜け出す。そんな馬がいたらゴールドシップには厳しい。東京で差し脚を使って交わしにくる馬をゴールドシップが粘り倒すことは不可能だ。決して「抜かせない」馬じゃないからねぇ。いわば「間に合わせる」馬だ。

抜け出してくる馬。それはブエナビスタなんだろうけれども、これだけの馬はいたかなぁ。ウオッカならいるかもしれないが。

そのあたりは土曜の夜に決定するし、このくらいでいいかね。

[fin]