砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ターコイズS回顧

ユキトの逃げがもう・・・「俺は中山マイル知ってるよ」と言わんばかりだったな。周りを見てから促す逃げはドンピシャだろう。またオツウがね、ハーツクライ×トウカイテイオーの通りに中距離馬であるから逃しに行ってもペースが上がり切らない。またいい具合にズブくなって気性も丸くなってね・・・イケイケの頃が懐かしい。

牝馬ではなく牡馬であったならばペースアップがもう少し早目になって差し馬の台頭もあるんだけれども、ハンデ戦牝馬ではこんなものだろう。下り区間ではほとんど促さずに3Fまでペースアップを待った。この流れではハーツクライ×トウカイテイオーHyperionは振り絞れていないのだが・・・。前目で振り絞っても後ろの1400m馬がゴリゴリと差し込んでくるからな。

良い意味で中山マイルにはめ込んだ騎乗だが物足りないレースでもあるな。それにマイネル軍団の3人が揃っていてこのスローはちょいと想像しづらかった。

まさかノットフォーマルがここまで行き脚のつかない状態だったとは。秋華賞であれだけ激しい逃げを打たせて一月空かずに重馬場福島記念だものなぁ・・・当たり前と言えば当たり前だ。それに重賞勝ちの3歳牝馬が15戦もしているのは異常だわ。ましてやSS3*3の強いインブリードを持つ馬なのだから他馬より脆い部分があるはずなんだ。

また逃げ馬は力尽きて他馬に交わされるという負け方をするから心も身体も消耗するんだよね。生来の素質で逃げているなら「あいつらに追いぬかれたら死ぬ!先頭じゃないと嫌!」という狂気で行くんだけれども、そうじゃないなら「人に急かされたから先頭を走る」わけであるからそれ自体がストレスだろう。

あれだけ押して行かないのだから「私はもう嫌よ」というサインだ。後に引く負け方といえる。

あるいは・・・ハイインローが開花し始めているのかもしれない。サンデーミスプロバックパサーは刹那のピークしか持たない配合だが、ラストインパクトが示した様にハイインローで開花の時期を遅らせることが出来る。この配合で3歳がピークというはずがないから・・・良いように考えるなら今が過渡期なのかもしれないな。

ヴィルシーナみたいに宝塚記念を逃げ残す日も・・・またあるかも。

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