砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

Danzigを狙え(ない)! 有馬記念予想

いつか「(Case)Aceを狙え!」というタイトルを書きたいものだが使い時はくるだろうか。

Danzig持ちはゴールドアクターマイネルフロストグラスワンダー組とワンアンドオンリーとなる。ワンオンは「あぁそういや持ってったっけ」と思うくらいに影も姿もなく、「お前本当にBertoliniと4分の3同血の祖母を抱えてるんかい」と尋ねたくなる。

中山は3戦して2着4着13着と微妙なところ。弥生賞皐月賞はぶん回したもので、有馬記念は前がさっぱり開かずにムチを入れることも出来なかった。これはラスパク菱田裕二が進路妨害やってるんだが騎乗停止にもなってないんだよねぇ・・・。ノリがムチを抜いた直後に進路を奪い取っている。4角の時点でノリを外に押し込んで浜中も余波くらって危なかったし。

流石の制裁王と言うべき騎乗であり、先輩方の危機察知能力に甘えた危険なものだ。あんまり言いたくないけど後藤浩輝みたいな犠牲者もいるんだからさ・・・先輩騎手を殺す前に一度ひどい目にあったほうがいいと思うよ。もちろん馬を巻き添えにしない形でね。

インを突く騎手って上手いことが絶対条件であって、菱田裕二は確かに上手いんだが技術レベルの上手さでしかない。本当に上手い騎手はG1の大舞台であっても・・・いや大舞台だからこそ開く場所を嗅ぎつけるものなのよ。それは良く知ったお仲間や大舞台で活躍する馬の癖を把握しているからなんだ。

それを若手のペーペーがやるのはお門違いってもんで、空いた場所を目指すだけなら誰にでも出来るのだわ。一番ひどいのはコイツの狙っていたところが結果的に空いたこと。自分の嗅覚を信じられない奴がインを突くなや。こういう半端者が一番危ない。

で、ワンアンドオンリーCaerleonも持っていて「Nijinsky×ナスキロ」というわけだからダービー勝ち馬らしく靭やかなんだ。だから前が開いてもビュッと加速できずに馬鹿に進路が取られる。ハーツクライ産駒をビュッと加速させるならBold Rulerも使いたいところだが、それはそれでヌーヴォレコルトウインバリアシオンのように勝ち切れないイメージが付きまとう・・・。

王道はやはりジャスタウェイの様に米血Hyperionでゴリゴリ動かす配合か。それにDanzigを使うのは正しい選択なのだろうが・・・ジャスタウェイでも有馬記念は弾けきれなかったところがあるねぇ・・・。土壇場でズバッと切れることをハーツクライトニービンに求めることが間違っているかもしれんねぇ。

グラワン組はトニービンを持たないからその辺りをクリアしている。今年最大の上がり馬ゴールドアクターはもちろんのこと、競馬が上手くて海外G1でも崩れないマイネルフロストも狙い目だろう。

マイネルフロストブラックタイド産駒でとことんベターな配合。ブラックタイド×グラスワンダーは強靭なまくり配合で底の深そうな配合形だが、競馬が上手いことを考えるとそんなに深いわけじゃないのでは・・・。

いや、底の深い浅い以前に芝向きの配合ではないのだわ。ダートの牝馬にハイインローの種牡馬をつけてもスピード能力が足りなくなってしまうのだろう。パワーが勝ちすぎた配合だわ。

ゴールドアクターもその気配はあるのだがスクリーンヒーロー産駒はグラスワンダーを精力的に弄らない限りはダート馬には出ないみたいだ。2000mなら函館なんかのコースでないと安心して買えはしないが中山の2500mならその心配は無用だろう。

しかしDanzigの鋭さが見受けられないのが難しいところで、中長距離をきっちりこなすように非常に緩やかに追走してストライドを伸ばして末脚を使う馬である。また面白くて綺麗な配合ではあるのだけれどもG1級のものであるかと言えば別であり、そのあたりを判断する材料をここで示して欲しい。

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