砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

きさらぎ賞登録馬

・ロイカバード

ディープの明け3歳にしては少し骨太なイメージ。Lyphardクロスなのでもう少し俊敏に動いて欲しい。イギリスのスタミナを持たない米血統ディープの牡馬なので少し不足するところがあり、好位から馬群を割れないと一線級で戦うには足りないだろう。

・ロワアブソリュー

Mr. Prospectorクロスのゼンノロブロイ産駒だから距離は長め。母がMr. Prospector系×Allegedだから母父フォーティナイナーエンドスウィープに似た形で、これらからはトレイルブレイザーナムラビクターが出る。NureyevもSeattle Slewもニックスであるし全体のバランスは整っていると言える。きょうだいにはシュプリームギフトやベステゲシェンクがあって重賞級と見るには不足のない馬だろう。

サトノダイヤモンド

4分の3Haloで4分の1Sir Ivorという靭やか系ディープ。「牝馬は米血統、牡馬は欧血統」というディープに対する持論があり、それゆえにあまり褒めたくはない馬だ。スピードのよく乗る末脚、ポジションを選ばない気性、そして何よりもゲートをよく出る。要領の良い爽やか系イケメンという風情であるから同じ男として認めたくないのだろう。牝馬ヴィルシーナは大好きなのになぁ。

レプランシュ

キャロットのディープ産駒らしい末脚特化の良血馬。しかし前前走では自慢の末脚も炸裂せず、ああいった流れをぶった切ってこそディープインパクトの差し馬であるので差し脚に依存するのはよろしくない。血統背景からすれば前目で受けてもいいと思うがそれはそれで絞り出すべきハイインローがなく、今はともかく皐月賞あたりから上位陣との差は広がっていくだろう。京都1800mならスローの好位で抜け出してみたい。

・ノガロ

15年のシーズンで猛威を振るったキンカメダンスの配合馬だがラブリーデイと違ってこっちは4分の1非ND。大先輩の様に阪神や東京の登坂でゴリゴリと前受けしてなんぼだから京都外1800mでは買いづらいところ。だが母ムードインディゴは好成績の好配合馬なのでキンカメ産駒として上等な相手と言えるし、スローから先行抜け出しを図れば人気勢を喰うだけのパフォーマンスはある。

・ジョルジュサンク

ヴィクトワールピサはHaloクロスの光るネオユニ後継で、ハイインロー血脈の備えた期待の新種牡馬。本馬はHaloの靭やかさとネオユニ特有の曲飛節が噛み合い切れていないところがあり、小回りでも少し伸び悩み気味。相手がシルバーステートであったとはいえ紫菊賞で勝ちきれなかったのだから限界は見えている。もっともヴィクトワールピサ産駒がそんなに早熟であるかと言えばそうではないし、パフォーマンスの上がる余地は十分にある。

ウルトラバロック

姉にレインダンスがある良血統馬。血統表からは「史実では微妙なPrincely Gift系だがウイポでは重宝される」というラインゴールドが見られる。ヴィクトワールピサHalo3*4とネオユニ曲飛を伝えるからナスキロ血脈はあまり歓迎ではなく、この場合Topsiderがどう作用するかにかかっている。RobertoはMr. Prospectorへのアプローチとして悪くないと思うがBob Backの伝えるものが分からない。けれど前走の結果は低レベルなものであるし少なくとも外回りで買う馬ではないだろう。相手が弱い内回りで狙うべき。

・オウケンダイヤ

2代母ローレルプリンセスは使い潰されたとも言うべき哀れな牝馬で2年と3ヶ月足らずで28戦も走った。本馬も昨夏にデビューしてから既に8戦を走っており結果は当然の様に出ていない。「オウケン」の馬名が目立つようにウイポみたいな馬作りをしているから資金繰りが大変なのではないか(笑)。単勝1万8900円馬券を演出した新馬戦からはまるで振るわず掲示板に乗ることもできていない。SSクロスを組み込むならノーザンテーストを使ったほうが格好良い。

・モウカッテル

タニノギムレットは芝のスピードの足りないところがあるから父アンライバルドではそのスピードの補完が満たされない。ダート変わりで勝ち上がった様にアンライバルド×タニノギムレットでは京都外1800mを走るだけのスピードを持たないだろう。せめて中長距離で。

・ヨシオ

4分の3Secretariatだから外回り向きではあろうし、ヨハネスブルグの配合として良い形と言っても良い。サンデーが入らない分だけ日本の芝に順応できる気がしないのも確かだが・・・初の所有馬、それもJRAからの取得ならば大当たりだろう。これが牝馬だったなら馬主はしばらく遊ぶ馬に困らなかったはず。ND5*7*7かつNijinsky6*6、Secretariat5*5*5でMr. Prospector4*4。オジジアンClever Trickタイキシャトルなどいじりがいのある血統を多く含むものな。このNDの薄さならキンカメ及びその後継、あるいはハービンジャー、あるいはアイルハヴアナザー、もちろんサンデーサイレンスの後継たちも・・・何をつけても中央で遊べるレベルに出そうだし芝ダートも問わないだろう。問題の本馬だがヨハネスブルグ×ケイムホームじゃダートしか走らんだろう。Secretariatクロスのダート馬らしく中京で勝ち上がったのは順当で、これから東京と中京でちょいちょい馬券になるんじゃなかろうか。ここはおとなしく東京1400mの500万下へ出走するだろう。こっちなら勝負になる。

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