本馬の難しいところ。
1、Mr. Prospectorクロスのイメージ通りに柔らかい
2、良いとこのラトロと米血統を使っているから関節周りがガッツリ太い
3、La Franceを強く刺激している
4、Halo≒Sir Ivorに対してSir Gaylordクロス
5、Turn-toにMy Babu
母の米血統が綺麗すぎる。一線で活躍するディープ牝馬としては異色の存在だ。
確かに米血統を使って走るのがディープ牝馬だけれどこんなに欧州の匂いが希薄なのは珍しく、上手くやればローズキングダムになったかもしれないがディープインパクトでは重さが足りない。
本馬の配合が良いのではなく母が持つダート方面への高いポテンシャルで走っている馬だ。「4分の3米、4分の1愛」の形をとるディープインパクトも悪くはないが米血一本でダートを走らせることや、欧州のスタミナをもっと強く受け継いだ種牡馬などを相手にするのもいいと思う。エピファネイアやロードカナロア、コパノリッキー、キンシャサノキセキ、ショウナンマイティと相手は選り取りみどりではないかな。
重さが足りないというのは重厚さのことであるが、実際に馬体重も450そこそこと軽めである。その分ちょこまかと動けるのだけれど血統の傾向を考えるともっと馬格がほしい。
きょうだい達もみんな500を超える様な馬格をもたないので、これは母アナバシュドチャームの特徴なのかもしれない。しかし馬格に優れた種牡馬はダイワメジャーくらいしかつけていないし何か狙いがあるのかな。とりあえずディープ種で450kg級が出れば十分かもしれないな。
モチジュン先生の仰る「ハッとした脚」のなさは米血統の硬さとディープインパクトの靭やかさが喧嘩をしているせいで、これを綺麗に処理するためにはRivermanを使うしかないのだろう。究極的にはNever BendとBold Reasonの兄弟を使って処理するしかなく、だから本馬の配合はG1級ではないと言える。
母の配合は良いのだから間に一つ何か挟むだけで違ってくると思う。父をディープブリランテにかえた方が配合はほめやすいかもしれない。もちろんディープブリランテに父と比較できる様なパフォーマンスがあるかは別問題だ。
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