ベルキャニオンはやっぱり狙えない。したらワントゥワンか。いやいやこれはまくり脚に優れている気がする。
エイシンティンクルとリライアブルエースはそこそこ鉄板だと思うが、この間に何か一頭入るのではないか・・・と考えるとベルキャニワントゥじゃ少し足りない。
PrincequilloマシマシだけれどWoodbine
プリモシーンは「4分の3Sir Ivor、4分の1Halo」ってだけでもうお腹いっぱいになるくらいの濃いキャラクターを見せつける。はいはい、それでFair TrialとHyperionなんですね、みたいな。
母ちゃんのモシーンが「4分の3Round Table、4分の1Danehill」というもう苦笑ものの配合。これもやっぱり、はいはいあなたは下りを流れ込んで突き抜けたい子なのね、みたいな。
けれどそれは違う。これはTom Fool≒Spring Runがオンになった機動するDanzigなのだわ。Attica≒MenowでSir Ivorがこれに一枚噛んでいる。あとロイヤルアカデミーのFirst RoseもMenowとニアリーだ。
Sir IvorとMenowはSanta Brigidaの牝系で、更に遡るとWoodbine。Woodbine＝まくり、というわけでもないが、Danzig（OlympiaがSanta Brigida4×5）が絡むと機動力へ振れる。Danehillパワーでまくるとも言えるか。
またこれモシーンってさり気なくPrincely Giftクロスなのよね。これは本当に微妙・・・に「Nasrullah×Count Fleet」の組み合わせと関係があり、Haloの機動力とも無縁ではない。結局はHalo≒Sir Ivor＋Danzigの機動力なのだわ。
（サトノダイヤモンド＋ジェンティルドンナ）÷2＋短距離Hyperionというキャラクターだ。なんかあんまり好きな配合じゃない。競争能力を別にして個人的な趣味を言えば父ロードカナロアの妹パロネラの方が良い。
フォトパドックを見る限りでは・・・BuckpasserというかDanehillの影響が大きい感じ？けれど全体的に非力・・・軟弱かも。これまたPrincely Giftっぽい柔さというか、ゴールドシップ的なところもある。ガチッとしていない。
かといって関節周りは頑強の風もあり、壊れたバネの様にビョンビョンする仕組みではなさそうだ。いずれにせよ平坦をまくって急坂へ突撃する様な競馬がベストだろう。
予想印
◎エイシンティンクル
△リライアブルエース
迷レースに迷言（まよいごと）を
関屋記念に向けて、一番良い表現をして、一番良い負け方をしてきた馬はなんだろうか、ということを考えるのであればそれは必然として、下り特化の機動力持ちで、登坂区間で詰めきれずに突き放され気味の敗北を喫するという様な馬が良いだろう。それはやはりロードクエストだ。
新潟1600mは3角への侵入に難しさがあり、大概の馬がここでペースダウンを要求される。追い込み馬もここからよどみなく脚を使いながら詰めていくことが出来ると面白いわけだが、まぁ脚の負担が大きい。ヒーラー横ノリの追い込みはそれで失敗している。
ベルキャニオンの最内枠にはこの観点に難しさがあって、大きめのストライドに対してコーナーワークを要求されすぎる。ペースダウンをするにしてもそれは弱点であり、内を進むには難しい特徴だろう。
だから「Nasrullah×Princequillo×La Troienne」の血脈にRibotというカレー粉を導入する必要があるのである。隠し味にしてはスパイシー。根幹を揺るがすとんでもない所業。されど確かな要求がそこにはある。
ロードクエストは外回りでもそこそこ走ったりもするが、ベストパフォはやはり中山AH。しかしそこでも登坂時にカフェブリリアントから追撃を食らっていて、少しヒヤヒヤする内容だった。
だから、やっぱり関屋記念では印を外し難い。
米血統の舞台
こういうよく分からん適性を発言させるにもっとも手っ取り早いのは、英愛の血筋を引かないことだ。
過去の好走馬を見れば一目瞭然であるが英愛による異系を持つ様な馬は走っていない。ディープはある程度除外とすべきであるが、この類の血統が達者というわけではないのである。
それでエイシンティンクルに印を打ってりゃ世話ないが、これはまぁ母系の米血統が強い表現であろうし、母父嵐猫を平坦舞台で買わない理由も乏しい。もちろん阪神の方が買いやすいが。
ロードクエストは徹底した米血統の配合であり、そのために面白いくらい成長していない。3歳春からほとんど能力値は変わっていないだろう。
マツリダゴッホの宿命とも言える。英愛の血を導入する鍵を持たない種牡馬だ。
[fin]
