砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ジャスタウェイの配合について考える シャロン編

アクセス解析したらジャスタウェイ産駒に関するものがやたらと多かった。今ならもうちょっと別のことが書けると思い、検索結果に応えようとするものである。

まずジャスタウェイの祖母であるシャロンについて。

特筆すべきはHyperion系やSon-in-law系といった異系を主としていること、と言いたいが米国の血統においてこういった配合を取ることは決して少なくない。ジャージーアクトによってイギリスは他国の血統を導入することがなかったわけだが、自国の血統が国外へ流れ出ることは少なくなかった。だからこそフランスやアメリカはヒャッハーしていたわけだし。

ジャスタウェイが先生の思惑とは別に末脚を活かす騎乗をされていたのは、このTudor Minstrelの影響があると考えられる。アンビシャスやデニムアンドルビーがそうであるように、また過去に先生が「短距離のHyperionは信用ならない(意訳)」と指摘されたように、短距離のHyperionを持つ馬、強調された馬というのは前半に負荷をかけられないタイプに出がちだ。ただし、ハーツクライ産駒においてもこれだけ切れる馬を出すだけの素質がある血統である。

芝で末脚特化型を作るのであればBlushing Groomやエタン、Gone Westなどの血を使うのも面白そうだ。ハーツクライ直系でこんな考え方は不適当かもしれないが、祖父となったからこそ、その末脚を活かす立場として成功する可能性もある。またジャスタウェイはテンに負荷をかけられない程度であったし、この習性に反発するものを持っているとも考えられる。

ここらへんでやっていることはジャングルポケットの祖母Skillful Joyと似て(Nodoubleが共通)いて、シャロンは更にBalladier6*6×6が強烈。Spy SongやDouble Jayはトニービンに対してニックスの血統であり、ハーツクライもDouble Jayを持つ。ここまで書いといてなんだけれど、これらの作用についてなんの根拠も示すことが出来ない。課題である。

My Bupersの血統を見る限りNothirdchance≒Revokedの作用に付与することは考えられる。Blue Larkspur≒BalladierかつBupers≒Northerdchance≒Spy Songという風に。ただそれだけでは非Hail to Reasonジャングルポケットらのトニービン産駒がこの血統を持つ理由が不明である。トニービン自体は完全な欧州配合であるから脈絡するところが見当たらないんだよねぇ。

一端はここらへんで。

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