砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

先生の大喜利に際して その3 ~この愛のために~

幾つかの配合を考えた。既に投稿しているのは スニッツェル  オーストラリアのトップサイアー。一度シャトルで来日したが、そのときの産駒ではヤングマンパワーくらいしか活躍していない。キングカメハメハハービンジャーといったサンデー肌の恋人たちがいる以上は招聘した社台グループにも旨味はないだろう。再びの来日は考えづらい。  「非Bold Rulerかつ非Mr. Prospector」を満たすトップサイアーであることに大きな価値を見出すわけだが、同価値のものにはディープインパクトがある。かといってディープはプライベートになってしまっている。 ショウナンマイティ  プラチナヴォイス(エンパイアメーカー×マンハッタンカフェ)が走ったことから、また今は亡きシングウィズジョイとの配合をエンパイアメーカーに臨んだことから、マンハッタンカフェ後継種牡馬として白羽の矢を立てた。  Ribotの血を強くクロス出来ること、嵐猫の相手としてPulpitは有用であること、Haloにも脈絡するPrince Johnの支配が強いこと、Affirmedという秀逸なスピードを持つこと、これらが母父エンパイアメーカーという遅さをカバーするのではないかと考えた。ただ本馬を後世に残すべき血統とするのには疑問が残るし、配合として決まるとも考えていない。ショウナンマイティのことが好きだから。 ヴィットリオドーロ  Sadler' Wellsを取り入れたくて探し求めた挙句に見つけた血統。「4分の4Tom Fool」「State≒Caerleon」「4分の3Hail to Reason(Sadler's Wells×Caerleon×Seattle Slew)、4分の1エンパイアメーカー」「4分の3Ribot、4分の1エンパイアメーカー」「Straight Dealクロス」「Nasrullah×Princequillo×Tom Foolの継続」・・・。こういった諸々の要素をMedaglia d'Oro×プリエミネンスの本馬で行えることが良い。  ただMr. Prospectorのクロスが入るので緊張と緩和において曖昧なところがある。4分の4NDを当たり前とするにはやや代が近くあって、その上に4分の3Mr. Prospectorとするのは好ましくない配合形。この類の配合においては新たな要素を持たないことも弱点であり、上記の特長を持ってその新要素を表現出来たならば・・・種牡馬になる資格すら生じる名配合だっただろう。 して新しく考えたのは3つ。 キャプテントゥーレ  あえてBold Rulerを継続してダート馬を輩出する意図を持つ。Missy Baba&Intent&Flaring Top継続で楽しい!のだけれどトニービンに対する配慮がゼロであるから変な感じにフニャフニャしそう。思いついた瞬間は楽しくても詰めるほどに不快感の募る悲しい配合だった。 アドマイヤジャパン  Caerleonを考えたはてに辿り着いた。アドマイヤオーラがいればなぁ・・・と悲しく思う。2分の2Hail to Reasonの種牡馬であることはもちろん、4分の1サンデーでもあり、非Nasrullahであることも大きな特徴。  ただもう既に終わった感のある種牡馬でありトルークマクトやダンツキャンサーくらいしか活躍馬がいない。サンデーサイレンスという偉大な異系を父に仰ぐ以上、こういった緊張と緩和による化物輩出は難しく、もう少し適役がいるのかもしれない。 スウェプトオーヴァーボード  「4分の3Mr. Prospector×Northern Dancer、4分の1My Babu≒Ambiorix」という凶悪な一発を持つ配合形。この一発がGay MissileのTurn-to≒My Babuへ届くかどうかが大きな焦点であり、もし配合として成立するのであれば短距離王の輩出も考えられる。 そして、改めてワールドエース   その理由は次回。 [fin]